2015年版間違いだらけのクルマ選び

  • 草思社
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本棚登録 : 61
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794221001

作品紹介・あらすじ

世界的ブームを受けてSUVが大量デビュー!
そして12月、ついに燃料電池車が市販。
動き続けるクルマ界の未来を『間違いだらけ』が見通す!

消費増税対策で各社が多数の新型車を登場させてきた。なかでも世界的ブームを受けてSUVが大量デビュー。さらに、2014年12月にはトヨタがついに燃料電池車を市販開始。外国車勢も電気自動車の販売に乗り出し、エコカーの競争も激化している。
悩み深まるクルマ選びを『間違いだらけ』が一刀両断!

【編集部より】
2014年11月、徳大寺有恒さんが亡くなりました。徳大寺さんが倒れられたとき、編集作業は最後の詰めに差し掛かっており、本書の原稿はすべて脱稿済みでした。徳大寺さんの最後のメッセージが込められた本書を、是非多くの方にご覧いただきたく存じます。
謹んでご冥福をお祈りします。

感想・レビュー・書評

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  • 徳大寺さんの書く最後の「間違いだらけ」なので久しぶりに買ってみました。
    思えば昔の「間違いだらけ」は毎年買っていたのですが、いつの頃か買わなくなっていました。昔の「間違いだらけ」は日本車しか知らない私に、「そんなもんで満足するな」と世の中の広さを教えてくれていた気がします。
    2011年版からは島下泰之さんとの共著になっているそうですが、この2015年版では徳大寺さんの記事はあまり無く、ほとんどが島下さんによるものです。しかしこの2015年版が徳大寺さんの最後の著書なのだそうで、内容どうのこうのではなく、買わずにいられませんでした。
    小林彰太郎さんが亡くなり、徳大寺さんも亡くなってしまったので、また一つ時代が終わったような感じですね。この分野に彼らに匹敵するような人はもう出ないのではないかと思うと、やはり残念です。
    徳大寺さんのご冥福をお祈りいたします。

  • スバル車、マツダ車は全体的に高評価だったが、その通りだと頷く解説がなされていた。

  • 相変わらず。
    徳大寺さんは、日本の自動車選びに大きな影響を与えた。ご冥府をお祈りします。

  • もはや、名前だけの徳大寺氏でしたが、時が来てしまいました。助手席インプレッションとか、どういう心境だったのでしょうか。個別の論評はともかく、こんなクルマあったの?なクルマもありました。クルマの存在自体が問われているのかも。

  • 昨年秋、突然逝ってしまった徳大寺先生は燃料電池車にを体験していた。果たして先生はニホンシャのMIRAIを知り安心しただろうか。正直なところもう少し先の時代までお付き合い願いたかった。来年はどうなるんだろう。ぜひとも島下さんに続投願いたいと思う。

  • 日本経済新聞社


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    2015年版 間違いだらけのクルマ選び
    進化促す秀逸な批評

    2014/12/17付日本経済新聞 夕刊

     「はたして日本車は美しいだろうか」という問いかけと、トヨタの燃料電池車「ミライ」の登場の重要性を手際よく語ることから本書は始まる。それは日本の自動車メーカーの強さと弱さへの徳大寺有恒の遺言である。


     また、島下泰久による、楽しさと、安全という側面からの「自動運転」への疑義と、ホンダのトラブルの続出がサプライヤーとの関係において発生していることの指摘に、評者は大きく頷(うなず)く。


     いうまでもないことだが、徳大寺有恒が日本のクルマの進化に果たした役割ははかりしれない。どのような「もの」も批評(評価)をぬきには発展しないのだ。


     島下との最後の共著である「2015年版」を読みながら、改めてクルマのもつ無限の楽しさを感じた。島下はマツダのデミオを「世界に胸を張りたい出来」として論じているが、たしかに街でみる新しいデミオは小気味が良い。あるいは新しいクラウンへの辛辣さ。批評というものはこうでなければならない。匿名ではなく、自分の言葉に責任をもってこそ批評は成り立つ。次年版からの島下の役割が期待される。本年の掉尾(とうび)を飾る5つ星。


    (中沢孝夫)

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著者プロフィール

徳大寺 有恒(とくだいじ・ありつね)
1939年、東京生まれ。2014年没。成城大学経済学部卒。レーシングドライバーを経て自動車評論家に。1976年刊行のベストセラー『間違いだらけのクルマ選び』(草思社)は日本のクルマ社会に一大衝撃を巻き起こした。以降、社会的、文明論的な側面からクルマをとらえたクルマ批評は、数多くの読者を獲得した。著書に『徳大寺有恒のクルマ運転術・アップデート版』『ぼくの日本自動車史』『ダンディー・トーク』(いずれも草思社)、『俺と疾れ‼』(激動の20世紀編/変革の21世紀編、いずれも講談社)、『自動車を変えた言葉』(河出書房新社)、『駆け抜けてきた』(東京書籍)など多数。

「2018年 『文庫 徳大寺有恒ベストエッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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