文庫 性病の世界史 (草思社文庫 ア 2-1)

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794221827

作品紹介・あらすじ

有史以来、人類は性病に悩まされてきた。王様も教皇も、詩人も画家も、まじめな人も、男も女も、ときにはなんの病気かもわからずに苦しんできた。宗教上のモラルから人類が解放されたのは最近のことだが、性病は中世にも猛威を振るったし、性的なものを極端に忌み嫌った近代ブルジョア社会でも、つねに人々の悩みの種だった。人類の歴史のあらゆる段階に、性病は影のようにぴったり寄り添っているのだ。この本は、これまであまり注目されてこなかった性病の歴史をたどりながら、男女関係や性に対する人々の価値観の変遷を浮き彫りにする異色の文化史である。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと冗長、引き伸ばし感を感じた。歴史的に意義のある二大性病、梅毒とエイズの共通点、つまり近代以降のそれぞれのピーク期は100年以上の隔たりがあるにも関わらず、どちらも感染者やその家族は世間体を気にするためにひた隠しにし、当局や病院はコンドームで避妊しろ、娼婦を避けろと頭ごなしに命令し、世論がモラルや宗教観などの観点で二分し衝突した結果、病気そのものへの対応が遅くなったという点は興味深い。

  • 特になにか心配と言うことではなくて。(^^;
    中世(戦国、江戸期の日本含む)舞台の小説を読むときに、当時の性病に対する考え方を知識として持っていた方がいいときがありますからね。
    名前だけは知っている病気なんだけれど、そんなに露出される病気でもないので、それぞれどんな症状が出るのかの解説があるのも興味深かったです。

  • 奔放な時代の話 面白い

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著者プロフィール

1971年南ドイツのバイエルン生まれ。アウグスブルク大学およびスコットランドのエジンバラ大学で英文学とコミュニケーション論を学ぶ。現在は作家、翻訳家、英語教授として活躍中。

「2016年 『文庫 性病の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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