大惨事と情報隠蔽: 原発事故、大規模リコールから金融崩壊まで

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制作 : 橘 明美  坂田 雪子 
  • 草思社 (2017年8月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794222954

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大惨事と情報隠蔽: 原発事故、大規模リコールから金融崩壊までの感想・レビュー・書評

  • 情報の隠蔽や歪曲によって大惨事が起きてしまった事例と、その原因の分析、将来大惨事に繋がりうる事例について述べている550ページの超大作。うち360ページをリスク情報の隠蔽が大惨事に繋がってしまった事例(福島の原発事故を含む)の記載に費やしています。
    冒頭のまえがきを読み始めるタイミングでは、読みづらそうな本だなぁ…と身構えましたが、いざ本編を読んでみると意外とスイスイ読み進めました。

    面白いと感じたのはまず事例の豊富さ。22+その他の事例が工業(原発事故等)、金融(エンロン・サブプライム等)、軍事(独ソ戦等)、小売(VW偽装等)の分野別に並んでいて、ボリュームを含め濃淡があるものの、共通しているのは自分や組織を守ろうとして結果的に惨事を引き起こしてしまうもどかしさです。
    良く大惨事のニュースを見ると、「なんでこんなバカなコトに…」と思ったりするのですが、こうも多くの事例に触れて、その背景を理解すると、たとえ自分がその場にいたとしても同じような事態に陥ってしまうのでは…と恐ろしい気分になります。

    もうひとつ、本著の特徴たり得ているのが第一著者がロシア人で東側(古い表現か…)の事例や情報が豊富なことと、資本主義に対するシニカルな見方があることです。(とは言え、別に旧ソ連の体制も現ロシアの体制も誉めてるわけではなく)
    自分からすると、当たり前すぎてあまり意識もしなかった資本主義について、悪い面をここまで炙り出されると意外な感もありました。

    微妙な点としては、翻訳に関して1点。エンロンのくだりで「監査役」という翻訳があったのですが、アメリカに監査役制度なんてあったっけ?という感じです。Auditorであれば、Externalなものが通常なので監査法人のことかなと。

    将来大惨事に繋がりうる事例について、シェールガスとサイバーテロは非常に関心深く読めました。特に前者はここまで酷い経緯があったとは…と暗澹たる気持ちになりました。
    諸々の事例において、結構トップの意思的な方向性が悪く作用してしまっているケースも多く、サラリーマンたる自分にどこまでできるかは難しい部分もありますが、せめてできるところからは意識していきたい次第です。

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大惨事と情報隠蔽: 原発事故、大規模リコールから金融崩壊までの作品紹介

福島第一、サブプライムローン危機、ナチのソ連侵攻、トヨタ・リコール問題など、30 以上の幅広い事例を詳細に扱う決定版!原発事故から原油流出、大洪水や山火事、さらには軍事的大失敗に金融崩壊や感染症大流行、大規模リコールまで、幅広い領域にわたる事例を解説。リスクの無視・隠蔽・非共有がもたらす重大事態を指摘する。洋の東西も、業種も、時代も越える、大惨事の共通項が明らかに。

大惨事と情報隠蔽: 原発事故、大規模リコールから金融崩壊まではこんな本です

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