- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794803290
作品紹介・あらすじ
意志決定や労働分担の面から世帯に焦点をあて、女と男のニーズの違いを明らかにする。生活改善のための実際的ジェンダー・ニーズと自立のための戦略的ジェンダー・ニーズの区別が、ジェンダーに対処した開発計画をすすめる場合いかに有効か、その根拠を示す。福祉、公正、貧困撲滅、効率、エンパワーメントの5アプローチからジェンダー計画を分析する。ジェンダー診断やWID/GAD政策表の分析ツールを下にジェンダー政策の実践手順を示す。ジェンダー政策を実施する機関・部署・部門の問題を政治・制度・組織面から考察する。ジェンダーに対処した開発を行うための手法とそこで生じる様々な制約に注意を促す。開発スタッフ向けのジェンダー・トレーニング法とその具体的実践メニューを紹介する。家庭、地域、国、世界の様々なレベルの接近法を第三世界の女性NGOの活動から学ぶ。
感想・レビュー・書評
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ジェンダーと開発における理論的な裏づけや整理を行ったうえで、ジェンダー計画を行う適切な手順・組織構造・トレーニング方法の説明を行っている。
これまでの女性を対象とした援助が、逆にジェンダーを固定化してしまう場合もあることがわかった。開発における女性の重要性だけを羅列するような本とは一線をかくす内容であり、ジェンダー開発に関心のある人は必読だと思う。特に実務者には有益な本ではないか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発展途上国の女性開発の教科書的存在。「WID=女性における開発」「GAD=ジェンダーと開発」についての説明。90年代の本だから、内容が古い。が、教科書としては最適。政治系が苦手な自分としては、非常に読みづらく、しんどかった。が、この分野における基本的な用語や、やり方を覚えるには、必読の書である。読んでよかった。これ読んでなかったら何もわからんことになってた。2008.5.7-16(10d).
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和光367.2//155