「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える

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著者 : 大倉幸宏
  • 新評論 (2013年10月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794809544

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「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考えるの感想・レビュー・書評

  • いつの時代でも
    優れた人物はおり
    哀しいけれども
    馬鹿もいる

    全てが
    すばらしかったり
    全てが
    愚かであったり
    することは
    ありえない

    ちょっと考えれば
    わかりそうなことだけれど
    どうも そう思いたくないのも
    「人」の性なのかもしれない

    それにしても
    よくぞ ここまで 綿密に調べ上げられた
    と 思います
    断片的には いくつかの事例を
    なんとなく知っていましたが
    ここまで しっかり提示してくれたものは
    (私の中で)本書が初めてです

    今に生きる私たちが
    心掛けたいこと
    考えなければならないこと
    そんなヒントを
    たっぷりいただきました

  • 暇つぶしに最適。勉強にもなる。最近の電車のマナーは非常にいいと思います(昭和以前比較)

  • いつまでも「昔はよかった」って年寄りは言い続けるんだろうと思う。
    自分たちの若かりし頃ってそんなに良かったか?
    今、定年間近の諸先輩をみていると「お前らがろくでもないことしてたから、今とんでもない方向に向かってるんじゃないの?」と聞いてみたくなる。

  • 列車に乗るときは割り込み当たり前で、乗ったあとはゴミを散らかし放題。道路や川にゴミを放る、郵便を送れば途中で抜き取られる、果ては子殺し親殺し。いったいこの国のモラルはどうなってんだ! というのは外国の話ではなく、昭和一桁から戦前くらいまでの日本の話。「戦後、モラルが崩壊した」とか阿呆なことを言っている政治家の口に突っ込んで黙らせてやりたい実例が多々紹介されている。とくに、家庭での「しつけ」が諸外国に比べあまあまで、とくに「他人の子供を公共の場でしからない」ことが問題視されていたというのは発見。教育勅語も「しつけ」がなってなかったから当たり前のことをクドクドしく書いてあるものだったんだなぁ。

  • 電車内・公園でのふるまい、職業上の恥ずべき行為、児童・老人虐待・・・当時の新聞の投書などから探る。いずれも今の方がはるかにマシなほど酷い罪状が並ぶ。しかもどの時代も「昨今悪くなった」と感じているその繰り返しが凄い!井上哲次郎の「我が国体と国民道徳」の中で戦後の風潮を嘆く声が、第1次大戦後であることはビックリ!「日本人のマナーは昔から良くなかった」とここまで主張されることは何の意味があって!という気持ちを持ちつつ、最後まで読み、「古きよき時代」、「修身教育」の復古主義への反対として語られていることに納得。警戒を怠らないようにしなくては。とはいえ日本人の道徳観の低さは寂しい限り。

  • それでも人は、この台詞が好きなんだろうね。

  • とても興味深い。
    ただ、読み物として楽しむには、かたい。

  • 面白い。何となくそうなんだろうなと思っていたけど、よく調べられていて興味深く読めた。
    一部だけを比較すると、昔の日本は、まるで今の中国のように見えるね。
    何でもそうだけど、感覚的な内容(特にあやふやな場合)だけでなく、それを裏付けるデータを示すことが大切だよね。

  • 帯文:”戦前にも存在した!席を譲らない若者、社内で化粧する女性、子供や老いた親を虐待する人たち”

    もくじ:まえがき、序章 道徳が崩壊した戦後の日本、第1章 駅や車内は傍若無人の見本市、第2章 公共の秩序を乱す人々、第3章 誇りなき職業人たちの犯罪、第4章 繰り返されてきた児童虐待、第5章 すでに失われていた敬老の美風、第6章 甘かったしつけと道徳教育、終章 道徳の崩壊はいつはじまったのか? あとがきにかえて、参考文献一覧

  • 戦前の日本人はモラルがあったとお年寄りやら政治家が言うんだが、エロ・グロ・ナンセンスと阿部定ってなーにと疑念に思って読んだが、予想以上だった。何よりも銭湯の話がびっくりした。そんなことするのは幼稚園までっていうレベルのことを大人がしているとは・・。あと、「豚のように」とか「変態的」とか新聞の凶悪事件の見出しに不謹慎だが笑ってしまった。立派な戦前の人間のモラルがこれほどまでトホホなのは知っていたが、それを知ったか知らないか保守系の人が理想に思っているのは全くもって意味が分からない。

  • 戦前のマナー・モラルに関して、いかに美化して伝えられてきたのか、またイメージされてきたのかがよく分かる一冊でした。
    資料も多く、また読みやすくしてくれているのもありがたい。今のほうが道徳心高いよと、自信を持って言える内容です。
    「昔は良かった」の昔っていつのこと?そう、強く思ってしまいます。つか色々汚くて、正直ぞっとした一面も(銭湯とか痰唾とか)

  • 《教員オススメ本》
    通常の配架場所: 3階開架
    請求記号: 150.21//O57

    【選書理由・おすすめコメント】
    時代をさかのぼって、戦前のモラルやマナーについて知りたい人はぜひ、読んでください。一読の価値ありです。
    (現代政策学部 真殿仁美先生)

  • 今の日本はモラルが低下している・・・
    子供を虐待したり・・・
    お年寄りを虐待したり・・・
    親が子を殺したり・・・
    子が親を殺したり・・・
    子供同士殺し合ったり・・・
    公共の場を汚しても何とも思わない・・・
    電車で化粧をする女性がいる・・・
    等々・・・
    日本は段々おかしくなってきている、と・・・
    そして・・・
    それに比べて・・・
    昔の日本(特に戦前が語られることが多い)は家庭や学校で道徳教育がよくなされていたので、モラルが高かった・・・
    親を大事にし・・・
    子を大事にし・・・
    お年寄りを敬い・・・
    公共の場でも非常にしっかりしていた・・・
    昔の日本人は立派だった、と・・・

    さて・・・
    果たして・・・
    それは本当?
    ホントなの?

    今の日本は・・・
    確かにモラルが低下しているのかもしれないですが・・・
    じゃあ、昔はモラルが高かったのか?
    みんな道徳的に立派な人間だったのか?というと・・・
    本書を読んでみると・・・
    決してそんなことはなかったようで・・・
    親も殺せば・・・
    子も殺し・・・
    列並ばないし・・・
    列車で寝そべる人もいれば・・・
    列車で化粧する女性もいたし・・・
    列車で着替えをする人もいたし・・・
    靴履いたまま子供を席に上らせるし・・・
    荷物で座席を塞ぐし・・・
    列車でも道路でもそこかしこで痰や唾をペッペするし・・・
    ゴミを平気で捨てるし・・・
    公園を荒らしたりするし・・・
    お年寄りを大事にしてないし・・・
    子供を虐待してるし・・・
    しつけも甘かったりするし・・・
    子供もタチの悪いイタズラするし・・・
    特にショックだったのは第3章でして・・・
    さながら現代の中国のような感じ・・・
    先日の例の上海の食肉の企業・・・
    あれとおんなじ感じです・・・
    腐った肉混ぜるし・・・
    産地偽装するし・・・
    ウサギの肉に血清注射をして鶏肉に混ぜてこれは鶏肉だって誤魔化すし・・・
    牛乳に水混ぜて売るし・・・
    消毒しきってないの売るし・・・
    昔(いや、今も?)、あんなことやってたみたいですよ、日本の企業も・・・
    外国企業との取引契約を一方的に反故にするし・・・
    運送している貨物列車の荷物をチョロまかすし・・・
    町のお米屋さんとか不正するし・・・
    医者も患者が分からないのをイイことにぼったくるし・・・
    教師もストーカーまがいのことをするし・・・
    一部の親と金銭的な癒着があったりするし・・・
    ・・・
    一部ですが・・・
    どうですかね?
    今も昔も・・・
    実はそれほど大差なくて・・・
    昔の日本人は立派だったなんて・・・
    あんまり言えないんじゃないでしょうか??
    もちろん・・・
    立派な日本人も多くいたと思います・・・
    私自身、スゲーなと思う人多いですし・・・
    モラルの高い人もいっぱいいたことでしょう・・・
    でもでも・・・
    みんながみんなそうではない・・・
    一部には、モラルが低い人もいた・・・
    でも、そういう意味では今だってそうだし・・・
    だから今も昔もそんなに変わらないんじゃない?
    昔の日本を『過度に!』美化することはないんじゃない・・・
    むしろ現代的な価値観でのモラル、マナーの面でいうと昔よりも今の方がしっかりしている、と著者は言う・・・
    過去の先輩たちが努力を積み重ねてきたおかげで、今の方がむしろ優れていると主張する・・・
    この本を読んだら確かにそうかも、と思う・・・
    非常に面白く、戦前の日本の一般的なイメージとはちょっと違った視点を持たせてくれる本でした・・・
    良いです・・・
    オススメちゃん・・・

    最後に引用・・・
    歴史や伝統から何かを学ぼうと努めることは大切です。
    しかし、その前にまず過去の... 続きを読む

  • 20140720読了
    過ぎ去った時代はとかく美化されがち。人が昔のことを思いだすとき、その記憶は懐かしさや郷愁から何割か美しめに補正されるのが普通なのだと知っておくのは大事。そうは言っても年を重ねれば「昔はよかった」と一度は言ってみたくなるものなのかもしれない。●列車に乗るときは並べない。窓から荷物を放り込んで席を取る。ごみや食べかすが散乱。車内で化粧や着替えをする。ごみが散乱した公園。パーティでは食器等持ち帰る。郵便物の抜き取り。不正升で商売。粗製濫造の輸出品。食品偽装。インチキ医者。児童虐待。高齢者の自殺率が高い。家庭のしつけが甘く子どものいたずらがひどい。…さまざまな事例をみていくと、公衆道徳はむしろ向上してきたんだなと思ったり、なんだ、昔もひどい虐待事件ってあったんだ、いつの時代もヒトって変わらないんだなと思ったり。

  • 歳をとってくるとついつい「昔は良かった」と考えがちですが、それが本当なのか?ということを真っ正面から問いかけ調べた本。目から鱗という感じで、特に保守系の政治家は一読すべき。

  • 日本人の道徳心は昔と比べて悪化した、というのは真実ではなさそうだ。

  • 昨今の若者のマナー違反やモラル低下を見て、「昔は良かった」とよく言うけど、その“昔”のマナーは本当にそんなに良かったの?と言うことを、当時の新聞や書物などから検証した本。
    「昔は良かった」という場合って、戦前だったのか!?ということに少しびっくり。
    自分のイメージでは何となく戦後~高度成長前位の感じだった。
    面白いのは、昭和十年代の文献で「最近マナーが低下している」という記述があるが、その20年前にも全く同じようにマナーの低下を嘆く文献があるということ。
    要するに「昔は良かった」とか「最近の若者は」とか言う言葉は、いつの世でもある程度年を重ねたものが思う共通の思いということか。

  • 最初は笑いながら読めたけど、後半は倫理観ノモンダイとして洒落にならなかった。マナーが悪いといったレベルではない。

  • 「昔は良かった。それ比べて近頃のモラルの低下は…」などとテレビや新聞、評論家などがよく言う。ホントに昔はよかったの?
    実は公衆道徳は、昔のほうがずっとひどい。ゴミのポイ捨て、所構わず立ち小便、子どもを虐待する親、老いた親を虐待する子ども……。教育勅語や修身などは何の役にもたってないみたい。今の世の中に生まれて本当に良かった! 安易なイメージで「昔はよかった」なんて言う前に、読んでおきたい一冊。

  • イマドキの若いもんは…って歴史上繰り返されてきたんだねえ。昔の日本人がある意味大らかだったこと、凶悪犯罪も今以上にあったこと。

  • 三葛館一般 150.21||OK

    「最近の若い人たちは....」「昔はよかったのに....」などという言葉をよく耳にします。
    本書では、戦前の新聞や書籍、雑誌などの史料をもとに、当時の人々のマナーやモラルの実態を示しています。
    「昔はこんなにひどいことがあったの?」と思う反面、今も昔も程度や方法は違えど共通していると感じる問題もあります。「昔もこんなに酷かったのなら今の方がまだいい方だな」と納得するのではなく、温故知新、新しい見解を見出しながら読んでみてください!

    目次-------------------------------------------
    序章 道徳が崩壊した戦後の日本
    第1章 駅や車内は傍若無人の見本市
    第2章 公共の秩序を乱す人々
    第3章 誇りなき職業人たちの犯罪
    第4章 繰り返されてきた児童虐待
    第5章 すでに失われていた敬老の美風
    第6章 甘かったしつけと道徳教育
    終章 道徳の崩壊はいつはじまったのか?
    ---------------------------------------------
                                  (もも)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=67664

  • 昔はよかったと言うけれど、昔のマナーってだいぶ悪いぜ、ということに大きくページを割いている。あははひでえなあ、という感じで読めば、昔のマナーの悪さは面白くもある。さて本当に昔のマナーは悪くて、今のほうがよくなっているのか。著者は今のほうがいい、という。ただ、マナーというのがなんなのか。「お天道さま」みたいな道徳の絶対的存在がほぼなくなっている現在、マナーというのも、公共というあるのかないのかわからないものに縛られているのだと思う。政治家はマナーやモラルを法で縛ろうとする。メディアはマナーが悪いと囃し立てる。そのメディアの情報で「昔は悪かった」とするのもちょっと疑問も残る。真剣にマナーを考えるとこの辺でイライラする。娯楽だ、娯楽として読むしかない。公衆便所に入浴しているような銭湯、とか。

  • いつの時代も、年を取ると「昔はよかったなあ」と考えはじめ。それが真理ということか。ましてや、自分が生まれる前の社会を美化しはじめたら。

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「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考えるの作品紹介

戦前の日本では、家庭で厳しいしつけがなされ、学校で修身が教えられ、みんなが高い道徳心を身に付けていた。しかし、戦後そうした美徳が失われ、今や日本人のマナー・モラルは完全に崩壊してしまった」
 今日の日本で、道徳に反するような事件や出来事が起きるたびに、こうした言葉があちこちで聞かれます。ジャーナリスト、作家、政治家など、さまざまな立場の人が、あたかも常識であるかのごとく昔を美化し、今を否定する論理を展開します。これに疑問を呈する声はあまり聞かれません。
 しかし、多くの人が信じているこの言説は、実はまったくの誤解だったと言えます。本書は、こうした「常識」の誤りを明らかにし、戦前の日本人の道徳はいかなる状態だったのか、あまり知られていない歴史の側面を当時の新聞や書籍、統計データなどの資料をひもときながら紹介していきます。
 たとえば、列車の中で高齢者らに席を譲らない若者、車内で化粧をする女性、道路や公園にゴミを捨てていく人、偽造したラベルを貼り付けた食品を売る商人、子どもを虐待する親、老いた親を虐待する子ども……。今日、日本人の道徳低下の事例として取り上げられるこうした振る舞いは、実は戦前の日本にも当たり前のように存在していたのです。
 本書では、上記のような事例を中心に具体的な考察を展開しています。ただし、一概に「昔の日本人は道徳心が欠如していた」ということを主張するものではありません。道徳の問題には、その当時の時代背景や社会システムなどさまざまな要素が絡んでいますので、今日の基準で単純に良し悪しを判断できるものではありません。この点を踏まえたうえで、本書はより客観的な視点から道徳問題の本質に迫っていきます。さらに、今日起きているさまざまな社会問題をどう捉えるべきかについても、一つの視座を提示します。(おおくら・ゆきひろ)

「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考えるはこんな本です

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