- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794962287
作品紹介・あらすじ
新たな戦いが間近かに迫っていた。危機を伝えるため、「黒曜石」は乳飲み子を連れて故郷の西の島へ向かう。そのとき、新天地を求めて一人の青年が海をわたってきた-。氷に閉ざされた青い世界に薄明かりが照り映えるころ、死者たちの霊をのせた風が「黒曜石」にささやく。いまこそ勇気を…。
感想・レビュー・書評
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紀元前7000年氷河期のアリューシャン列島を舞台に、大自然の中で精霊たちと共にひたむきに生き、成長していく少女のアドベンチャーロマン。静かな村を「殺し屋」一族が襲った。生き残ったのは13歳の「黒曜石」という少女ひとり。彼女はラッコの精霊に導かれ大海原に旅立つ。しかし間近に迫る新たな戦いを伝えるために乳飲み子を連れて再度故郷に向かう。古代の狩猟民族の話とした時点でファンタジーの魔法的要素が不要になった。超自然が自然と共に生きていくことの厳しさ、生きる意味、命の愛しさ、地球という大きな舞台でそのすべてがワクワクするほどの美しさの中で描かれている。とてつもない傑作シリーズ。
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下巻になって俄然面白くなった。黒曜石がこのあとどうなっていくのか、どんな幸せをつかむのか、クジラ取り族や短身族のことももっと知りたいと思っていたら終わってしまった。第2部を早く読みたい。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
新たな戦いが間近かに迫っていた。危機を伝えるため、「黒曜石」は乳飲み子を連れて故郷の西の島へ向かう。そのとき、新天地を求めて一人の青年が海をわたってきた―。氷に閉ざされた青い世界に薄明かりが照り映えるころ、死者たちの霊をのせた風が「黒曜石」にささやく。いまこそ勇気を…。
「筋肉」と出会う。
「筋肉」と出会うことで「灰色の鳥」も「黒曜石」の近くにくることになるのですがこの「灰色の鳥」ってどうしようもないんだよね。そういえば。
この巻で「黒曜石」はもうひとつ大人になります。
子供2人の命を預かり<クジラ狩り族>の村を救う。
「筋肉」が辛抱強く、配慮のある男性であることが救い。だから「古に遡る」も「黒曜石」を任せる決心ができたのだと思う。
日々の生活でのこの時代の人々の暮らしが見えるのがおもしろい。
宴の様子、男女間の力関係、そして「殺戮方法」
次のシリーズが楽しみです。
Mother Earth Father Sky by Sue Harriosn -
面白かった!だが、<筋肉>という名を見るたび、なかやまきんに君の顔が思い浮かんでしまった…
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10年ぶりに再読。上巻でこれでもかとばかりにつらい目にあってきた「黒曜石」。下巻でも苦難や悲しいことはあるけれど、でも、その賢さで幸せを得ていく過程にほっとしました。幸せな結末でよかったです。