本はどのように消えてゆくのか

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著者 : 津野海太郎
  • 晶文社 (1996年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794962447

本はどのように消えてゆくのかの感想・レビュー・書評

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  • 本書の最後近くで、自らのホームページを作りながらふと津野は漏らす。「電子テキストは絶えず動いている。活字の役目が定着にあるとすれば、非定着が電子テキストの常態である。自分のホームページを作ることで、その非定着の感じに身をゆだねてみたい。」

    ・・・本書の発行は1996年。ブロードバンドやツイッターといった「電子テキストの流動性」を加速するためのインフラやツールがまだ生まれていない時代。OCRやDTP技術、グーテンベルグ計画などを紹介しつつ、津野は「印刷されない本(電子本)もまた本でありうるのか」という問いを投げかける。
    別の箇所では、津野は電子書籍デバイスの満たすべき操作性や技術的条件についてかなり的確な指摘を行っており、それらが実現しつつある現在から振り返ると、津野の鋭さには感服させられる。

    しかし冒頭で紹介した津野の呟きこそ、今振り返れば津野自身の問いに対する別の角度からの回答、つまり「活字」の固定性に対する「電子テキスト」の非定着性の可能性と魅惑に対する告白になっているような気がする。

    そして、現在の出版不況とは、ネット環境と文化が進歩した結果の、ネットという「非定着テキスト群」に対する「活字」の圧倒的敗北という要素も強いのではないか。
    ・・・最近読み直し、そんなことを考えさせられた。

  • 本よ、永遠なれ。

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本はどのように消えてゆくのかの作品紹介

活字本と電子本の大共存時代が始まった。宮武外骨からDTP、OCR、WWWまで「本」の再定義をこころみる最新エッセイ集。

本はどのように消えてゆくのかはこんな本です

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