普及版 数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜

  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794964540

作品紹介・あらすじ

算数や数学なんて大きらい!そんな少年ロバートの夢のなかに、夜な夜な、ゆかいな老人「数の悪魔」があらわれ、真夜中のレッスンがはじまる。1や0のマジック。ウサギのつがいの秘密。パスカルの三角形。ホップする数や席がえの話。旅するセールスマンの問題…。だいじょうぶ。ここは夢の教室で、先生は数の悪魔。数学なんてこわくない。数の法則が目からウロコが落ちるようにわかるのだ。12夜にわたって、悪魔といっしょに、はてしなく不思議な数の世界を旅しよう。

感想・レビュー・書評

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  •  帯に謎解きクリエイター東大生、松丸亮吾さんからの「僕を算数好きにしてくれた本!」との推薦のことば。小学生の親として、ついつい買ってしまった。
     著者は数学者ではなく、ドイツの詩人、エンツェンスベルガー。子供の本から評論まで多彩な分野の文筆家。ロートラウト・スザンネ・ベルガーのかわいい挿絵とともに、主人公のロバートの夢の中の「数の悪魔」が数の秘密について、お話をしながら分かりやすく語ってくれる。「1の不思議」「素数の秘密」「パスカルの三角形」「ピタゴラスの定理」「フィボナッチ数」「オイラーの公式」「ゴールドバッハの推測」「エラトステネスのふるい」「無理数」「虚数」「二重ピラミッド」「等比級数」「等差級数」その他色々な数学の原理を分かりやすく解き明かしてくれる。動物の数が増えていくのも、木の枝が分かれていくのも、雪の結晶の形にも数学的な秘密がある。宇宙が無限大であるのと同時に針の先ほどのホコリの中も数え切れないほどの粒が詰まっている。この世の中は数学の不思議でいっぱいだ。
     我が家の小3には途中で「数の悪魔」は睡魔になってしまった。帯には「さあ、読んでみよう10歳からみんな」と書いてあった。少し早かったみたいだ。確かに、「数学」を始める一歩前の小6ぐらいの子が読むと、数学に楽しく取り組めるようになると思う。
     おばさんは悪魔さんのお話をゆっくり聞けずに最後のほうは結構飛ばし読みしてしまったが、スポンジみたいに柔らかな心と頭を持っていたときに出会いたかった本だ。
     
     

  • 面白かったな〜
    僕の夢にも数の悪魔が出てきて数学を教えてくれたらいいのに。
    そしたら寝たまま勉強できちゃう。
    頭良くなれるし。
    でも買ったやつ中古だから書き込みあった(笑)

  • 数学とは何でどのように使うのか
    計算を早く行う為には仕組みがあるようだ
    素数、平方根、三角数などを平易に解説し とてもわかりやすい

    やっぱり 悪魔にも名前があるんだ

  • 大好きで、何度も何度も呼読んでいる本。
    この本のおかげで高校数学がなんと楽しかったことか。「悪魔が言っていたやつが出てきた!」と授業の中で気付いた時の嬉しさは今でも覚えています。
    やっぱり、素数は魅力的ですね。

  • 娘の本を借りて読んでいる。

    なんどもなんどもなんども書いているけれど、どうして大人向けのこんな楽しい本が少ないのか。大人向けの本だと、最初か最後にかならず、一般化される。

    けれども本書は、ほとんど数の驚きを伝えるためだけに書かれている。さながらマジックのように(そういえば数学は昔、人を驚かすために用いられていたという)。

    例えば「パスカルの三角形」。
    その中に現れる数の5の倍数だけをライトアップしたときの、逆三角形の驚き。おそらく小学生の自分がこのページを読んでいたら、人生ががらりと変わっていただろう。
    またこの三角形のある列が「フィボナッチ数列」をも照らし出していることが、一目でわかるこの面白さ。

  • 算数・数学が嫌いじゃなくなった本。

  • 『この本に中学生の時に出会いたかった』とレビューで書かれていることが多い本なのですが、私は小学生の時にこの本に出会えて本当に幸せでした!!
    まだ数学にも触れない時期に、この本のおかげで数字に興味が持てたので、高校の微分積分まで楽しく興味を持って数学を学ぶことができました。
    本格的に数学を理解するには若干説明が少ないような気がするので星を一つ減らしたのですが、児童書と呼ぶにはあまりに惜しいこの一冊。大人でも十二分に楽しめます。

  • 見事にわからなかった…。

    言葉や例題は子どもにも
    とっつきやすくしてくれているものの
    かなり本格的な数学書じゃん…。

    数の世界に興味のある子なら
    ものすごく楽しめると思います。
    挿絵がかわいくて好き!

  • この本の読書体験について、小学生の頃に図書館から借り、その後母親が買ってくれたような…
    小学生時代はよく分からなくても悪魔の怖さを楽しんで読み、高校数学であの頃読んだやつだ!となりました。
    数学がものすごく得意になったわけではないけれど、学生時代に他の教科と比べて数学を勉強するのが苦ではなかったのは、この本の影響もあったと思います。
    今でも手離さずに本棚にあります。

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    普及版・数の悪魔
    算数・数学が楽しくなる12夜


    2000年9月5日 初版
    2000年9月10日2版

    著者:ハンス・マグネス・エンテンスベルガー
    画家:ロートラウト・ズザンネ・ベルナー
    訳者:丘沢静也(おかざわ しずや)

    発行所:株式会社晶文社

    著者について1929年生まれドイツの詩人・作家・批評家

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