すべてきみに宛てた手紙

著者 :
  • 晶文社
3.92
  • (14)
  • (8)
  • (17)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 127
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794964847

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 難しい。。漢詩苦手。
    こだわり派おしゃれさんが読んでそうな本。

  • 言葉使いがいい意味で馴染みのないものだったので、何か新鮮な気持ちで読めました。

  • 目の前にいない「きみ」に宛てた言葉として書いたという著者。
    その著者の思いの半分はくみ取れたのではないかなと思う。39の手紙が書かれているが、多くの手紙から「言葉」の大切さをしみじみと感じた。大切にしていきたいと思った。

    静かな心に染みいる一冊。

  • よかった。うん。
    長田弘は心が落ち着くなぁ~

  • なんかこう、水を飲むみたいに読める文章。
    たぶん相性もあると思うのだけど、言葉が身体に滲みていく感覚がある本は久々でした。
    ものとしてはエッセイ、なのかな。

    "書くというのは、二人称をつくりだす試みです。
    書くことは、そこにいない人に向かって書くという行為です。
    文字をつかって書くことは、目の前にいない人を、 じぶんにとって無くてはならぬ存在に変えてゆくことです。"

    この文章に、おっ!と思った方はぜひ。

  • 持ってるだけで、タイトルだけで引き付けられる本。ロマンチックは永遠だ。

  • 目の前にいない「わたし」に宛てて書かれた39通の手紙を読んだ。

    伝えたい思いありのままを文字に変え、大切に綴られた手紙には、心に響く力がある。これは容易なようでそう簡単に出来ることではない。

    詩人は本書で「書くということは、二人称をつくりだす試み」だと言っていた。僕は書くということは「わたし」に実直でいなければならない試みだと思っている。
    言葉は違うが、「あなた」を思うことは同じだと自分では思っている。
    「わたし」と「あなた」は常に、そのような関係にいなければならない。
    それが心なのではないだろうか。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

長田弘(おさだ・ひろし)
1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。

「2022年 『すべてきみに宛てた手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長田弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×