たましいの場所

著者 :
  • 晶文社
3.82
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本棚登録 : 205
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794965394

作品紹介・あらすじ

18歳から21歳まで歌を歌っていた。早くおじいさんになりたいと思い、25歳のとき、町の小さな本屋の店主として暮らしはじめた。それから、20数年、ほんとうのおじいさんになりかけたとき、なぜか無性に歌が歌いたくなり、歌手にもどった。頑固なほどに不器用に、恥ずかしいほどに自分をいつわらない生きかた。新しい人生をはじめた早川義夫の最新エッセー。

感想・レビュー・書評

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  • 今日は読書タイムでだらだらとw

    ってな事で、早川義夫の『たましいの場所』

    水曜日のカンパネラのコムアイが読んでたんでついつい借りてみた

    元ジャックスと言うバンドの歌手、それから本屋店主そして再び歌手になったおじさんの自伝的なお話。

    中盤迄は中々ええ言葉やチョイエロな話が有ったりで面白かったけど、後半はダラダラと自己主張の強いナルシストな話かなっと……。 ⁡
    ⁡⁡
    ⁡2016年51冊目

  • 歌は歌おうとしたらあかん
    歌は上手く歌おうとしたらあかん
    うまく歌うことはできても下手に歌うことはできひん

    純粋な自分を歌うんやって
    出来るだけそのままに
    取り繕っているとこ含めて

    全部

    そう全部

    いやぁ無理無理ぃ⁈

    いや、やってはる。

    そういえば最近早川さんしか聞いてない。
    いまも

    しんじゅく ふうげつど〜♪

    って。
    ええなー、なんか。

  • 18歳~21歳ミュージシャンとして活動した後、音楽制作に携わり、その後スパッと離れ本屋に。そして23年後40代半ばで再び歌をうたいはじめた、早川義夫さんのエッセイ。
    現在65歳。この本は11年前に発刊されたものです。

    先週の王様のブランチで、宮藤官九郎さんがこの本を薦めていたので、読んでみました。

    女の私には顔をしかめる部分が多々ありました。
    それと、夢中になっていたものから離れたあと再び携わるのは私にはありえないです。
    夢中になっているときには辛いこともあったりする。そして離れるときにはスゴイ決心していると思うし。
    そういう点で「悲しい記憶」の岡林信康さんに共感します。

    でもそれ以外では共感しまくりで、とても面白かったです。
    とくに「たましいの場所」には身につまされるものがありました。

    「心を小さくする」も。
    >臍下にしずめた心を小さくする。出来るだけ小さくする。けれど、決して心はなくならない。
    それは日常私がいろいろな場面で意識していることを別の言葉で表現していて、興味深いです。

    興味深いといえば、彼と妻と娘が目隠しして選んだビール
    発泡酒サッポロブロイを飲んでみよう!

  • 以前シバさんの前座を演らせてもらった際、図々しくもアドバイスを求めた。シバさんは「アドバイスなんて偉そうな事は言えないが、やっぱり過去では無く今の歌を歌った方がいいよ」と話してくれた。本著で早川さんも同様に語る。「人のことよりも、人が何を歌っているかよりも、自分が今、何を歌いたくなったかが大切」と。あの時代を生きた歌い手はやはり一本ぶっとい背骨が通っているな。

  • 「ぼくは本屋のおやじさん」の早川義夫さんのエッセイ。前著は本屋の日常でしたが、今回は本屋の閉店した時の話やどんな気持ちで歌詞をつくるか、母の死、家族の話と話題は多岐にわたっています。
    「人の悪口」や「犬と写真」など、早川さんが「自分は変わっている」と自虐的な雰囲気がありますが、多くの人が思っていて話さないだけなんではないかなぁと読みました。

  • ダヴィンチで菅田将暉くんがおすすめしていたので読んでみました。

    元店主、そして歌手という経歴のせいか、
    言葉がストレートに入ってくる感じ。
    話す内容はけっこうあっちこっち飛ぶのだけど
    伝えたいことには一本筋が通っている。

    この方が好きか?
    と聞かれれば、ノーなのですが、
    時々かわいらしいな、と思ってしまった。

    本と関わってきただけあって、
    所々お気に入りの作者の作品紹介や
    含蓄のある言葉なども興味深かった。

    お母さんとのエピソードにはほろり。

  • 作者本人は嫌がってるみたいだが「ジャックスのボーカル」っていう伝説がなければ、あるいはその事を知らなければこのエッセイは退屈。

    本人の意に反して「マニアック」な存在の早川義夫氏。
    異端だけど普通。 まるでつげ義春みたいな人だなと思った。

    さすがに文中に出てくる「詩」には、凄いものがあり、ビビった。

  • 914.6

  • 文庫本で持ってたんですが友人にプレゼントしてしまって単行本で購入しました。大切な本です。

  • 歌について
    音楽について
    本と本屋について
    時々Hな事について
    他にもたくさん…
    いろんな想いが書かれている。
    軽く読めるようで、ちょいちょい立ち止まって考えさせられる本だった。

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著者プロフィール

早川 義夫(はやかわ・よしお):1947年東京生まれ。元歌手、元書店主、再び歌手。著書に『たましいの場所』『ぼくは本屋のおやじさん』『生きがいは愛しあうことだけ』『心が見えてくるまで』(ちくま文庫)、『海の見える風景』『ラブ・ゼネレーション』(文遊社)がある。アルバムは『歌は歌のないところから聴こえてくる』『 I LOVE HONZI』などがある。
x.com/yoshiohayakawa


「2024年 『女ともだち 靜代に捧ぐ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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