- Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794965998
作品紹介・あらすじ
過ぎ去った日々は、いとおしく、とりかえしがつかない。さまざまな思いはどのようにして、短歌に生まれ変わるのだろう。人気歌人がその創作の軌跡をこっそり明かす…つもりが、みずからの恋愛体験をも告白してしまった。なつかしい人との再会。淡いときめき。孤独な夜。ふがいない自分へのいらだち…。31文字のつぶやきは、恋するすべての人が知る、甘くせつない気持ちと重なっていく。リアルな短歌・エッセイと、不思議なユーモアをたたえた絵のコラボレーション。
感想・レビュー・書評
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高校の時に講演に来てくれた枡野浩一さん。
他の人の四角四面な話とは違って、すごく面白かった記憶。
短歌がいっぱい読めるかと思ったがエッセイ集だった。もう17年も前なのでモラルを疑う言葉があったりもする。
もうちょっと枡野さんの核心に迫るような本が読みたいな〜。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
枡野さんの詩や文章にハマり中。
だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け
両親のパロディとして子は生まれどこまでずれていけるんだろう
この二つの短歌が印象に残った。
また、文の中で枡野さんの友人が言った
「永遠の愛なんて、やっぱりありえないと今でも思うけれど、たとえ一瞬でも『永遠に好きかもしれない』と思えたから、その一瞬の記憶があれば、一生やっていける気がする」
という言葉が素敵だった。
谷川さんもいってたけど、恋をするって詩人になることなんだなぁ。なんだか毎日詩を読んではきゅんきゅんしている。淋しいのかなぁ。
14/04/18 -
参りました。
何だろう、同年代だからか?
女々しく、何も考えず、気弱で、ときに突拍子もなく、優しく、破滅的で、、、、、
自分を見ているようで。
甘く苦しく切ない。そんな過去を思い出したよ。 -
オオキトモユキ(トモフスキー)が絵を描いてる本と知って、図書館より拝借。本の下に最初から最後までトモフワールドが流れる。本の上は、枡野氏の短歌とそれにまつわる小話。
「永遠の愛は、一瞬の記憶の中に、永遠に存在する」
ごちそうさま! どうぞ永遠にお幸せに! 今度ぜひ不倫しよう! -
よかったです。文も挿絵も。それぞれにじっくり読みました。
短歌って自由だ!!!と思いました。
タイトルで冷めた目線なのかしらんと思ってましたが
純情な男の人がいました。 -
言葉の組み合わせが新鮮で面白かった。でも過剰な自意識が透けて見える気がして苦手だった。
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静かで淡々としていて。
悲しいことも、嬉しいことも、全部全部、自分のものにして。
そんな印象を持ちました。
読み終わるのがもったいないなぁって思う気持ちは、
「もう少しこのまま一緒に居たいのだけれど」
…なんて、恋してるときに発してしまうセリフに似ている。 -
トモフの絵がいい。トモフ目当てで買ったよ。
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短歌だけじゃなく、文章もおもしろい。
言葉の選び方にも、センスってあると思う。短歌っていう、削り込まれた表現の世界に居る人だからかな。