声をなくして

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著者 : 永沢光雄
  • 晶文社 (2005年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794966698

声をなくしての感想・レビュー・書評

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  • 916
    ノンフィクション作家が喉頭がんに
    あとがきに、過食症の女性の話が。

  •  永沢光雄さん…先日お亡くなりになりました。澁澤龍彦と同じ咽頭ガンでした。私は、彼の書いた「AV女優」の2冊が好きでした。対象(AV女優)との絶妙の距離の置き方…、そして文章の合間に常に見え隠れする何とも言えない「優しさ」。ぷち物書きとして、私はこういう書き方をしたい…と常に思っています。ゆえに、本書(日記的なもの)読後はかなり精神的に厳しい状況に追い込まれました。生への隠すことのない執着は、自分の中にはほとんどない気持ち…しかし、この人を自分の中に取り込みたいという欲との間で、矛盾を生じたのでしょうね。本書のタイトル通り、声をなくしてしまいました。感情が不安定な人は、読むのは禁止です。永沢その人がぐっと迫ってきて、きっと耐えられませんから…。

  • 奥さんの献身的な態度に驚きを隠せない。

  • ごめんなさい。この本にいい評価できません。生きる強さとかそういうものを感じたいが、著者よりもっともっと頑張っている人がいるから、著者を応援できないです。声帯を摘出したことで声を失ったが、声を復活させる努力はなされているのか。人工声帯や食道発声法などあるのにまだやられないのかな。術後2年で食道発声法はできる。ぜひ頑張っていただきたい。
    ただ、著者のちょっとした苦しみを感じる文が何度かでてきたのには別にうつるものがあり、涙が出そうになったことだけは付け加えておく。

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声をなくしての作品紹介

『AV女優』などの話題作でインタビューの名手として知られる永沢光雄が43歳の或る日、下咽頭ガンの手術で声を失ってしまった。その闘病生活を1年にわたり赤裸々に日記に綴った。朝起きる。ひどい首の痛み。そして、呼吸困難。鼻につながる気管も切除され、呼吸は左右の鎖骨の間に空いた穴から行う。全身にどんよりとした疲れ。まず最初の日課は焼酎の水割りで大量の薬をのどに流し込むことだ。そんな日々でありながら、筆者の筆致はユーモアに満ち、声を失った自分を時にはおかしく、時には哀しく描いている。何があっても生きる。だから、みんなも、毎日がつらくても生きて欲しい。他者への暖かいまなざしを持ち続ける筆者のそんなメッセージが行間にあふれている。

声をなくしてはこんな本です

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