- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794967756
作品紹介・あらすじ
アーツ&クラフツ運動の主導者として知られるウィリアム・モリスは19世紀末、社会主義運動に精力を注ぐ。〈社会主義同盟〉を結成し、機関紙「コモンウィール」を創刊、学識に富む若き同志E・B・バックスとの共同執筆のかたちで「社会主義─その根源から」という長期連載をはじめる。そこでは「世直し」の思想を根源にまでさかのぼり、オウエンやフーリエなどの思想や運動を点検し、「科学的社会主義」としてマルクスの『資本論』を紹介……そのうえで独自の共同体社会主義のヴィジョンを提起した。マルクス=レーニン主義の系譜とは異なるもうひとつの「社会主義」の誕生である。
感想・レビュー・書評
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んーー・・イエズス会とプロテスタンティズムの関係は読めないし、結局「どっちもダメ」なのかもな・・
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柄谷行人さんの書評から読んでみました。
ウィリアム・モリスとE・B・バックスの共著でモリスさんはアーツアンドクラフト運動で有名な方だそうです。そしてそこに社会主義というものがあるのだということの証明の本であります。
モリスさんの社会主義というものはとてもいいものだと思いました。
人間の認識とは何かを説くこと、認識とは学問であります。認識とは人間が反省し都合の悪いこと嫌なことわからないことなどを全てを認識し比較吟味することで生まれる認識だと思います。それは反省による覚醒という認識です。そういう険しい道を人間は経過することによって遊侠と倫理の認識を得、現実を比較吟味する現実批判によってそこに不満を見出すなら改善の配慮が生まれるのだろうと思います。ユートピアはそういった改善の配慮の先にあるもので、それが社会主義だと書いてありました。
エンゲルスはユートピアから科学へと言ったとあります。しかし反省による帰納的認識は科学的です。そしてその先にユートピアを見る。それこそ社会主義だろう。それは科学的思考からユートピアをみることです。
この本は社会主義とはなんなのか教えてくれました。