これからの地域再生 (犀の教室Liberal Arts Lab)

  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794968302

作品紹介・あらすじ

国が掲げている目標の「国土の均衡ある発展」は有効なのか? 現状進んでいる「東京一極集中」をこのまま是認していいのだろうか? 人口減少が避けられない日本にとって、すべてのエリアでの人口増加は不可能である。「一部エリアの人口の増加」と「その他の地域での人口減」の幸福な同居こそが現実的な解ではないのか。また災害が多い日本では、東京の一極集中はリスクを伴う。リスクを分散させ、金沢、高松、山口、長野、福岡はじめ、東京の近郊など、10万人以上の中規模都市を豊かに、個性的に発展させることが、日本の未来を救う。建物の時間と場所のシェア、ナイトタイムエコノミー、地元農業と都市の共存……多くの工夫と創造によって、前向きな明日が生まれる。

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/699493

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  • 3章 地域再生における建物利活用の未来 広瀬郁
    ・建物の利活用を見直す(一般的な賃貸借契約から、時間貸し、用途貸し、個別貸し)
    ・空間を稼働時間で細分化して可能性を探ること。
    ・既存のテナントではなくソーシャルニーズを捉えた新たな担い手による小さい事業の活躍の場を作ること。
    ・不動産オーナーと担い手の二者の関係だけでなく、コーディネーターを立てバランスよい実施体制を構築すること。

    1章 センシュアス・シティから見る地方都市の魅力 島原万丈
    ・クリエイティブ人材を惹きつける都市の条件を数値化した指標が「官能都市(センシュアス・シティ)」。 都市の「体験」の質を可視化する物差し。

    序章 地域再生を巡る基礎理論 飯田泰之
    ・地域の再生とは地域住民の平均所得の向上である。地域住民の平均所得向上とは、地域内で生み出される付加価値の増大と同義。付加価値とは地域で生み出された財・サービスの販売額から域外に支払われるコストを除いた利幅のこと。
    ・地域経済にとって最大の輸入品目は「本社」。本社機能つまりクリエイティブ活動の地産地消を進める必要がある。
    ・このために多様な人材を地域に惹きつけるべき。

    5章 地域経済を支える企業人たち 藤野英人
    ・小さくとも「よい仕事」を生み出すことが地域再生の鍵
    ・地方で適切にリスクをとりビジネスを担うことができる民間人が入ることによって、ボトムアップからの成長が促進される。

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著者プロフィール

1975年生まれ。エコノミスト。明治大学政治経済学部准教授。東京大学経済学部卒業後、同大学院経済学研究科博士課程単位取得。内閣府規制改革推進会議委員などを兼任。主な著書に、『経済学講義』(ちくま新書)、『これからの地域再生』(編著・晶文社)、『マクロ経済学の核心』(光文社新書)、『歴史が教えるマネーの理論』(ダイヤモンド社)などがある。

「2018年 『新版 ダメな議論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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