森を見る力: インターネット以後の社会を生きる

  • 117人登録
  • 3.67評価
    • (7)
    • (9)
    • (8)
    • (1)
    • (2)
  • 17レビュー
著者 : 橘川幸夫
  • 晶文社 (2014年1月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794968388

森を見る力: インターネット以後の社会を生きるの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • インターネットは社会を便利で快適なものに変えたが,一方で人間の生命力を弱めていないか。「木を見て森を見ず」の言葉通り,私たちは細部にこだわるあまり,全体を見通す目を失っていないか。ネットがあたりまえのものになり,データーが氾濫する時代にはデータではなく「森」をみよ!数々の企業,商品開発,広告戦略,メディア,教育行政の現場に携わってきた著者が新しい情報社会の見取り図を提供している。 
    *推薦者(教教)F.T
    *所蔵情報
    https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00375321&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • インターネットが当たり前の世の中になって、既成の行政、企業、流通、教育などのシステムがどんどん陳腐化している。そういう波の中にあって、どのような視点でサーフィンしていくべきかというテーマ。著者はロッキング・オンの創刊者、デジタルメディア研究所所長。

    2012年4月23日のオリコンによるCDシングルデイリーランキングではベスト3のB'zの曲が693枚で過去最悪の数字になったなど、パブリッシングの驚くべく変容ぶりを表す事例に溢れている。

    インターネットの「中抜き(既存の代理店抜き)」時代においてこそ、情報を自分なりに編集する力が如何に必要か腹落ちする一冊。

  • 言っている事のもっともらしさは非常に感じる。

    しかし、文章に鋭さがあまりなく、何となく冗長的に語っている感があるし、この人以外でも同様の主張をしている人・本はあると思うので、特段この本を指定して読んでタメになる部分はあまりなかったように思う。

    結局短期収益思考とか、すごく近視眼的な見方に依存するのではなくて、多面的・長期的に観ることが大切だ、そう言いたいのだろうけど。

  • いろいろなところに書き散らしたものをまとめて一冊にした本らしいので仕方ない部分はあると思うが、いろいろと内容が散漫で、最終的にこの本で読者に対して何を伝えたかったのがぼやけてしまっているような気がするが、それは本書のタイトルが「森を見る力」ということなので、個別のトピックスに対する細かいツッコミをしてはいけないという釘を刺しているのかもしれないなどと邪推。カッコよく言えば社会評論だが、とりとめもない雑記もしくは随筆のようにも思える。これで1800円も支払うのはいかがなものか。

  • 日本が戦後流通システムの中で不効率と思われる中間業者を増やしてきたのは「社会の全ての人が豊かになる」ことを目的としていた。つまり、アメリカン・ドリーム は個人が対象であったようにジャパニーズドリームとは社会全体で夢をみたのである。

    一方、官僚たちの天下りに関しても理由があった。公務員の給与ルールに縛られて、初任給やボーナスを高騰させるわけにはいかず、若い優秀な人材を集めるためには退職後のメリットを増大させる必要があった。

    といった具合に日本社会の構造変化の歴史や理由が分かりやすく書かれていて、なるほどと思う部分が多かった。

    そして、現在、インターネットが登場すると今までとは違い「中抜き」の構造が出来上がった。つまり、右から左への物が売れなくなり「量から質へ」と変化し価値の最大化が問われることになった。

    それは個人の想いや生活感覚の上に自分たちの仕事やスタイルを獲得していくことにつながっている。

    その延長線上に都市から、もう一度新しい村を創造することへ移り、新たなコミニュティが出来つつある。

    そんな中果たして何が出来るのか、そして仕事としてやっていけるのか。本当の意味で個人の価値が問われている気がする。

  • 「森を見る力」とは、「出来るかぎり遠くの地点から、現在の自分を見る力のこと」と本書の最初で定義されています。
    具体的にどのようにするのかというと・・・、全くわかりませんでした。
    ひととおり読み終えてみて、著者がいう「森を見る力」とはどのように身につけるのか、その方法の糸口も見えないモヤモヤとした感情が残りました。

    この本には何が書いてあったのか。戦後の社会変容について、企業は、政治は、組織の在り方はどのように移り変わったのか。出版、テレビ、音楽、ゲームはどう変わっているのか。また、インターネットの登場で私たちの生活がどのように変化し始めているかなどが、多様な事例とともに紹介されています。

    まるで、NHKを朝から晩まで見ているかのようでした。

    筆者が伝えたいことは何だったんだろうと改めて読み返すと、「森を見る力」について書かれているのは序章の全7ページだけではないでしょうか。

    「出来るかぎり遠くの地点から、現在の自分を見る力のこと」とあるように、この7ページ以外の約300ページの情報は、私が出来るだけ遠くに行くためのきっかけとなっていて、「多様な情報を詰め込んだけど、あなたはこれらのことをどう思う?」というのが筆者のメッセージではないかと。

    興味のない、知らない情報に触れたとき、それをどう解釈して自分の考えを出せるか、それが森を見る力なのかもしれません。
    だとすると、この本を読んだときにポカーンとした私は、まだまだ森をみれていないことがよく分かりました。

  • 技術が進歩した結果、様々な物事の利便性が向上し、個人の能力以上に出来ることが増えた。
    一方で人間そのものの、思考力や身体能力が低下し、今まで当たり前に出来たことが困難になりつつある。
    進化し過ぎた日本で、失われていくことは改善しつつ、得られた技術をいかに活用すれば、人々暮らしが豊かになるか、様々な事例や体験をもとに、提案された一冊。

    一章
    地域コミュニケーションについて
    ホームガード、お馬鹿タレント アスクルのインデックス、防波堤がない岩手県、出産 病院、テレビ、買い物 車、効率化された教育、リーダーシップがあり過ぎる団塊世代、最後の口コミビックリマンチョコからposシステムへ、マーケティング調査から商品開発、製販分離、奪うマーケット戦略、セブンプレミアムは見た目だけ、ネットで投票にしなかったインターネット投票、能力のない政治家 奴隷官僚、コンドームによるバースコントロール、社会を必要としないニート、モンスターペアレンツに対抗した学校のコンセプト、ショッピングストアの書店、本と趣味のディスプレイ、スタバ本の脱広告、ブックオフの仕組みと古本屋、そろばんと想像力、テーマやセレクトにこだわった書店、ペニオクのステマ、

  • 「社会」「組織」「企業」「政治」「メディア」「インターネット」と多岐に渡る事柄を、まさに俯瞰的な視点で分析。捉え方が本質的で深く鋭い内容が満載。
    個人的には「政治」の項目で、安倍自民党が圧勝した選挙結果を「選挙の争点が政策ではなく、経営能力」と分析したところ。まさに目から鱗でした。

  • 【選書者コメント】情報が氾濫するインターネット社会で、どう情報を取捨選択するか?
    [請求記号]3000:1589

  • シャープの崩壊は戦後日本の崩壊。
    ものが少ない時代には消費者は生産者に対して、何かしらの尊敬の念を持っていた。
    現代人がモンスターになるのは、日頃の人間関係が壊れていて、これまで当たり前のようにして身に着けてきたコミュニケーションの作法が忘れ去られているから。

    求められている編集能力。大量の情報から必要な情報を選びとる識別眼だが、同時に不要な情報を捨てる力でもある。さらに必要な情報に脈絡をつけて1本の道筋において整理する能力。池上さんが求められている。

全17件中 1 - 10件を表示

森を見る力: インターネット以後の社会を生きるを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

森を見る力: インターネット以後の社会を生きるを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

森を見る力: インターネット以後の社会を生きるを本棚に「積読」で登録しているひと

森を見る力: インターネット以後の社会を生きるの作品紹介

インターネットは社会を便利で快適なものに変えたが、一方で人間の生命力を弱めていないか。「木を見て森を見ず」の言葉どおり、わたしたちは細部にこだわるあまり、全体を見通す目を失ってはいないか。ネットがあたりまえのものになり、データが氾濫する時代には、データではなく「森」を見よ! 数々の企業、商品開発、広告戦略、メディア、教育行政の現場に携わってきた著者が描く、あたらしい情報社会の見取り図。

ツイートする