- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794969156
感想・レビュー・書評
-
テレビや新聞で知ったニュースネタについて、その場で語られている雰囲気のままの意見を、「みんなの意見」とか、「常識」として自分より若いひとたちにお説教する愚をおかさないためによい本です。
あふれるブログ本の一冊ではあります。
でも、きちんと調べてエビデンスにあたり、自分の見解、自分の意見として消化した上で世に問う姿勢は見習うべき点がたくさんあります。
女性がしごとを続けたがるからこどもが増えない、とか、ワカモノがリスクをとらないのが問題、モノを買わないから問題、と、今や暴論になった意見を職場や飲み会で披露して軽蔑されないための教養本の一冊になるはずです。
「消費」だけしていればそれでよかった世代に属していることを、自覚するかしないかが、とても大きな差になると感じさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本がもう行きづまりの最後の部分にいるのか、それとも次の世界への最先端にいるのか、誰もわからない。
-
人の親は子供に投資しすぎるという指摘が面白い。
-
いつもいつも唸らされるブログ「デマこい」のまとめ(+加筆修正)。
あくまでブログ記事を再編集したモノなので仕方ないと言えばそうなのだけど、タイトルの前半(=少子高齢化に代表される日本の現況への警鐘)と後半(=我々はどう生きるべきか)がうまく繋がっていない印象を受けた。個々の記事が独立した、それこそエッセイ集のつもりで読んだ方が混乱は少ないかも(ただし、エッセイにしては濃いめ)。タイトルもおもしろいとは思うんだけど、こういう形でまとまると凡百の自己啓発書に埋もれやしないかと要らぬ心配をしたくもなる。
進化心理学的なアプローチで日本の少子高齢化の原因(HowとWhy)を解き明かしていく様は、ジャレド・ダイアモンド『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』を思い出させる。内容が被ってる部分も大きいし、再読リスト入り。
ともあれ、「かくありたい」と思う自分への道筋がまた少し立った気がする。まずは、この本にツッコミ(デマこいてんじゃねぇ!)を入れるようになるところから。