人類のやっかいな遺産──遺伝子、人種、進化の歴史

  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969231

作品紹介・あらすじ

なぜオリンピック100m走の決勝進出者はアフリカに祖先をもつ人が多く、ノーベル賞はユダヤ人の受賞が多いのか? なぜ貧困国と富裕国の格差は縮まらないままなのか?
ヒトはすべて遺伝的に同じであり、格差は地理や文化的な要因からとするこれまでの社会科学に対する、精鋭科学ジャーナリストからの挑戦。最新ゲノムデータを基に展開する、遺伝や進化が社会経済に与える影響についての大胆不敵な仮説。

感想・レビュー・書評

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  • 人間が進化する過程において、とある集団を取り上げてみると人種が遺伝的に決定づけられていると言えるかもしれない、という話。近代において、発展した国とそうでない国の差異の原因を社会環境にのみ求めるだけでは根拠が不十分であるという主張。

    政治的に正しくないため、予防線を張って論理を展開している回りくどい構成。全体的には、訳者解説がすべてかと思う。

  • (前著)5万年前、宗教を生み出す本能

  • 歴史

  • 人類のやっかいな遺産──遺伝子、人種、進化の歴史

  • 人種が違えば遺伝子も違い、遺伝子の違いは文化の違いを生じる、という主張。

    人種による差異に切り込んでいった、という点では評価できますが、根拠がまだまだ希薄な印象。
    著者の主張の正しさ(誤り)がはっきりするのは、これからの研究の進展次第、ですかね。

    全体的にくどくて、若干読みにくい文章でした。
    そのあたりも、やや残念。

  • ひとつの可能性

  • 【請求記号】4600:673

  • 社会の差異や変化に人種と進化を絡めたが為に、原書は刊行直後に「学術界左派」からのバッシングを食らったらしいことが「はじめに」とある。
    そのせいで、こっちも多少色眼鏡で読んじゃったかも知れないけど、言うてもやっぱり、ゲノム解析が進まんことには説得力がないなー。「遺伝子は特定できていないが影響しているところがある筈」って言われてもなー。あと誤植多し。謝辞で「…すべてど同様に…」なんて吹きそうだ。

  • 請求記号 469/W 12

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著者プロフィール

イギリス生まれの科学ジャーナリスト。ケンブリッジ大学キングスカレッジ卒業。『ネイチャー』および『サイエンス』の科学記者を経て、『ニューヨークタイムズ』紙の編集委員となり、現在は同紙の人気科学欄『サイエンスタイムズ』に寄稿。
著書に、『5万年前』(イースト・プレス)、『宗教を生みだす本能』(NTT出版)、『背信の科学者たち』(共著、講談社)など多数。

「2016年 『人類のやっかいな遺産』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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