週末介護

著者 :
  • 晶文社
3.67
  • (9)
  • (23)
  • (12)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 172
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969309

作品紹介・あらすじ

高齢の父は穏やかではあるが認知症。自分の家の近くに父のマンションをローンで購入。きょうだいや甥たちも集まり5年の介護の日々。仕事との両立、親の変化への覚悟、お下問題、介護用品あれこれ……細々とした日常に介護の本質が宿る。
父を送り一年。さびしいけれど、どこかスカスカした自由もある。親のことも自分の老後も気になる世代の「あるある」の日々と実感を、実践的かつ飄々と、ときにしみじみと綴るエッセイ集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 介護体験を綴ったエッセイ。
    父親の介護のために小さなマンションの一室を買い、著者ときょうだい達が入れ代わり立ち代わり介護に当たる。
    最終的に父を見送った後、「介護の疲れを癒すのもまた介護」「介護を受ける身になってから父は「存在価値」を発していた」(p309)と振り返る。

  • 感想
    老いた両親。直視したくないけど。お世話をする中で見たくないものも見えてくる。旅立つ前の身支度を整えてあげる。それが最後の恩返し。

  • ふむ

  • 介護は「知識」と「技術」という著者の主張が印象的だった。
    まだ親の介護は始まっていないが、そうなったときに読み返したい一冊。

  • 認知症の父親の話。
    家の近所に買ったマンションに一人住まいで、通いながら面倒を見る。
    途中まで介護保険は使わず、兄姉と3人で支える体制。
    下の世話は大変。
    ぼける、とはこういうことか、という感じ。

  • 請求記号:914.6||Ki 58
    資料ID:W0187428

  • もしかしたらよくある話なのかもしれないが、当事者の状況がしっかり想像できる内容だった。
    介護で大変なのは、やはりきょうだいとのかかわり。
    最後にちらっととの辺のことも書かれていたが、おおむね良好な感じで協力し合っている様子に、他人の私までホッとしてしまった。
    が、うがった見方をすれば、東大出のエッセイストと一緒の介護では、何書かれちゃうかわからないし・・・とか考えるかも。いや、そんなこと言ってる場合じゃないですね、失礼しました。

  • 914.6

  • とは言え、ちょっぴり羨ましいと感じるのは私だけかな?

  • 育ちがいいんだなぁと 言葉遣いで感じました。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

岸本 葉子
1961年鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業。エッセイスト。会社勤務を経て、中国北京に留学。著書に『エッセイの書き方』『捨てきらなくてもいいじゃない?』『50代からしたくなるコト、なくていいモノ』『楽しみ上手は老い上手』『50代、足していいもの、引いていいもの』(以上中公文庫)、『ふつうでない時をふつうに生きる』『モヤモヤするけどスッキリ暮らす』『60代、少しゆるめがいいみたい』(以上中央公論新社)、『ひとり老後、賢く楽しむ』『ひとり上手のがんばらない家事』(以上だいわ文庫)、『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(佼成出版社)、『60歳、ひとりを楽しむ準備』(講談社+α新書)、『90歳、老いてますます日々新た』(樋口恵子氏との共著、柏書房)、俳句に関する著書に『私の俳句入門』(角川ソフィア文庫)、『岸本葉子の「俳句の学び方」』(NHK出版)、初の句集『つちふる』(KADOKAWA)など多数。

「2024年 『毎日の暮らしが深くなる季語と俳句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸本葉子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×