11歳からの正しく怖がるインターネット: 大人もネットで失敗しなくなる本

著者 :
  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969552

作品紹介・あらすじ

炎上した投稿は、消してはいけない!?

一度ネットで起こしてしまった失敗=炎上は、
進学・就職・結婚など、大事な場面でくり返し
あなたの人生の邪魔をする。

毎日数十万人が行き交う東京渋谷のスクランブル交差点。
数十万人が行きかう場所で、携帯番号から住所、趣味・嗜好まで
あなたは自分のプライベートな情報をボードに書いて掲げられますか?

ネットに何かを書きこむというのはそれと同じ、いやそれ以上のことです。
しかも、掲げたボードは下せるけど、ネットへの書き込みは二度と下せないんです……。

日本全国40万人以上に伝えられた、
ネットを安全・安心に使うための「絶対に失敗しない方法」を
イラスト入りでわかりやすく紹介。

▼「ネットの正体」、バラしちゃいます。

炎上ニュースでは絶対に報道されない「炎上の本当のリスク」や、
万が一、炎上してしまったときの対応策、ご存じですか?
はたまた、大人が知らないインターネット
(迷惑メール、隠れスマホ、ネットバトルetc)とうまく付き合う方法は?

とにかく、ぜんぶ知ってしまえば、もう怖くない! 
ネットを「普通の道具」として使うために必要なこととは。

感想・レビュー・書評

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  • 〉ネットだってクルマと同じただの道具です。(略)クルマに乗るときと同じように、最低限の知識を持って使ってほしいのです。(p130)


    各所でネットの安全利用について講演している著者による子どもと親へのネット説明書。
    概ね必要なことが過不足なく書かれています。良書。

    小6長女に契約なしのスマホを与えているので、親子で読みました。長女は読んだと言っているけどどこまで真剣に読んでくれたのかな…?でもやはり学校でいろいろ教わっているようである程度は分かっているみたい。

    フィルタリングとペアレンタルコントロールでいろいろ制限かけてますが、本当は自分で使う時間決めたり、宿題やってから使うとかしてくれれば理想です。まあそんな運用は大人にも出来ないですね…。
    早いうちからネットに触れている方がいろいろ極端なことになりづらいと思っているのですが、正解のない問題は難しいです。

  • 目から鱗な知識が盛りだくさん!
    オトナも子どもも必携・必読!
    どこに気をつけてネットを使えばいいか、誰でもサクッとわかる1冊。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ものすごく読みやすい文章で、あっという間に読み終えてしまいました。
    11歳から、とありますが、むしろオトナがまずは読んだほうがいい1冊でしょう。

    ネットの世界では“どんな”個人情報があぶないのか、一枚の写真にあるどんな情報から個人が特定されるおそれがあるのか、個人が特定されるとどんな危険が現実に起こり得るのか…
    それらが具体的にわかるので、どこに気をつけて投稿したらよいのか理解でき、とてもタメになりました。
    「こんな投稿が危ない」という具体例では、その投稿からわかる情報がポンポンと書かれていて、背筋がゾクッとしました。 

    特に14~43ページまでの内容は、今すぐ親子で読んでいただきたい内容です。
    自分自身の人生を大切に生きるためにも、本当に必要な情報が、そこには書かれています。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
     
    ネットは“道具”であり、それを使っているのは人間なのだから、「日常でやらないことはネットでやらない」(42ページ)という1つの線引きがとても明確でわかりやすかったです。

    今の社会ではネットを使わずに生きることのほうが難解であるが、ネットを使っているオトナでさえも、何に気をつけたらいいのかよくわからずにネットを使っています。
    親を含めたオトナがわからないことを、子どもに教えることはできないので、結果、何に気をつけたらいいのかわからないまま子どもたちもネットを使い始めてしまいます。

    親が子どもをいつまでも守ることはできません。
    だから子どもは、自分で物事を判断する力をつけていかなければなりません。
    この本はその力を子どもが獲得するためのヒントを、読者に与えてくれる1冊だと思いました。

  • 仕事の関係で読んだ1冊。
    11歳からと書いてあるが、大人でも分かってないことあるんじゃないかな?SNSを楽しむために、一度読んでおいて損はないと思う。

    面白いかどうか…で判断する本ではなく、知っておくべきことが掻いてある取扱説明書みたいなもん。

  • インターネットの基礎的なリテラシーやマナー、そこで起こりうるトラブルについて子ども向けにわかりやすく解説している本。

    最初に書かれているスクランブル交差点で1人の少女が携帯電話の番号が書かれた画用紙を掲げている写真が衝撃的だった。
    そのぐらいインターネットに個人が特定できる情報を書くということは拡散される、という比喩なのだが、なるほど的確だな、と思う。
    一昔前のバカッターやネットいじめ(作者曰くなんにでも「ネット」をつけるのは推奨しないようだが…)についても触れており、懐かしい事件も多く掲載されていた。
    ネットだからおこるのではなく、ネットがない時代もあった問題がネットを通してより広範囲に広がったのだろう。
    具体的にネットでどんなトラブルが起きやすいか、個人情報が広まるとどんな問題が起こるか、その対策は何かなど詳しく書かれているので、これからネットを使う子どもたちにぜひ読んで欲しい。

  • 何気なく利用しているインターネットの危険性と可能性を学んだ。写真には位置情報も含まれていること、出して良い情報は玄関に貼っても問題がないものまでであること。
    インターネット接続に関するルールは本質である目的からそれ内容に決めるとよい。21時まで、ではなく、健康を害さないために決める、そのためにはどうすれば良いか。など。
    デジタルネイティブ世代の常識、自分達とは違う。世代への理解をしていく必要性を感じた。メールとチャットをごっちゃにする人とかもいるらしい。

  • [墨田区図書館]

    江東区図書館の「ぶっくなび(2021年3月)」にて紹介。
    「毎日数十万人が行き交う東京渋谷のスクランブル交差点。
    数十万人が行きかう場所で、携帯番号から住所、趣味・嗜好まで
    あなたは自分のプライベートな情報をボードに書いて掲げられますか?
    ネットに何かを書きこむというのはそれと同じ、いやそれ以上のことです。
    しかも、掲げたボードは下せるけど、ネットへの書き込みは二度と下せないんです……。」
    この説明は分かりやすいかも。理解しているつもりでも自分の知らない流行や常識が続々と出てきているかもしれないから、一応読んでおこう。

    よくあるように、ネットでやってはいけないことと普段あまりやらないことを

    GREEの社員である筆者は、CSR活動の一つである「ネットの安全利用促進」のために全国で講演会を行っているらしい。GREE、、、聞いてもイマイチピンと来ない。ロゴを見たら少し見た記憶もしたけれど、全く思い出せないSNSで、調べてみたら2004年2月にスタートしていたこのサービスは、PC版は今年の6月24日に、ガラケー版は先月11月25日にサービス終了して、12月現在はスマートフォン版のみが提供されているらしい。

    最初の炎上例はインパクトのある内容なだけでなく、全て実例ということでショッキングな面も子供に与えられるかもしれない。実際にそういった事例を自例として経験する前に、失敗例を身近に知ってしっかり避けてほしい。ただ、ここで紹介されたこと、注意すべきポイントはほぼ知っていた。新たに知ったのは下記の選挙に関するもの。

    ■18歳選挙権とネット(p.86)
    高3の時に18歳なら有権者だけど17歳ならやっちゃダメ!)(高3の時に18歳なら有権者だけど17歳ならやっちゃダメ!
    ・「有権者がやってOK」
     ブログやSNSで候補者を応援、SNSのDMで候補者を応援、動画で候補者を応援
    ・「候補者がやってOK」
     メールで選挙運動、携帯電話のSMSで選挙運動

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00540095

  • ネットはあくまでもツールのひとつに過ぎないということ。守るべきポイントがわかれば、とても便利なものであり、上手な使い方を子どもにも教えたい。

  • 子供にも大人にも是非読んで欲しい一冊。
    以下覚え書き。

    ・女の子が交差点で個人情報を掲げている写真
    ・写真に位置情報をつけたまま投稿しない。アプリごとに位置情報をオフにする。
    ・簡単に自分を特定される投稿をしない。
    (○時に○○駅近くのコンビニに寄るのが日課!など)
    ・位置情報なくても場所の特定は可能。(撮影時刻と太陽光の角度からエリア特定。電柱やマンホールの仕様から地域特定、など)
    ・友達限定で投稿していても、スクリーンショットで拡散するから意味なし
    ・炎上は2人で可能。投稿者→見つけた人(2チャンネルなどに動画を載せる)→炎上
    ・炎上したら本人は勿論、家族の個人情報まで特定。引っ越し、高校推薦取り消し、内定取り消し、婚約破棄など。
    ・日常生活でやっていいことはネットで何やってもO.K.。日常でやらないことはネットでやらない。
    ・炎上させたものを削除したらひき逃げと同じ。なかったことにはできない。
    ・SNSで携帯番号が公開になっている
    ・SNSのっとり
    ・のっとられたら、乗っ取犯より先にパスワードを変える
    ・乗っ取りのお知らせを投稿する(本人であること。新しいアカウントでやり直すこた。これ以降は乗っ取り犯が書いた物ということ)
    ・自分が死んだらパソコンやSNSのデータはどうするのか→フリーソフト「死後の世界」「僕が死んだら」
    ・Facebook→自分が死んだらアカウント全削除の機能不全(家族がFacebookに亡くなったことを申請)
    ・Google→アカウント無効化管理ツール

  • <閲覧スタッフより>
    「インターネットは怖い」と言われていますが、本当にネット側だけの問題でしょうか。どんなものも使い方を知らなければ対処できません。ただ怖がるのではなく、まず「インターネット」について学んでみませんか?
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    所在記号:007.3||オキ
    資料番号:20106677
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著者プロフィール

国際大学GLOCOM客員研究員。
1973年生まれ、埼玉県出身。複数のITベンチャーを経て現職。書籍や講演、メディア出演などを通じて「ネットで絶対に失敗しない方法」やネットリテラシーに関する情報発信を幅広くおこなっている。これまでに企業、学校、官公庁などで2000回以上、のべ40万人に講演。著書に『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)、『ネットで勝つ情報リテラシー』『大人を黙らせるインターネットの歩き方』(筑摩書房)、監修に『13歳からの「ネットのルール」』(メイツ出版)他多数。

「2022年 『炎上しても大丈夫! 今日から使える企業のSNS危機管理マニュアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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