冬至まで 下

  • 日向房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784795275430

感想・レビュー・書評

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  • 素敵な物語だった。
    途中、話の筋の先が見えて、中だるみの読書にもなった。
    ハッピーでロマンチックになる、いつものあれかぁ~と。
    お伽噺的な、例のあの結末かなって。

    でも…。
    後半にさしかかり、丁寧な描写、
    クリスマスの日を過ごす、神聖で心暖まる大円団。
    やっぱりいい話。

    胸が、人の気持ちのあたたかさでキューッとする感覚を味わせてくれる、こんな気持ちにはなかなかさせて貰えない。

    全体では冬のスコットランドの美しさ、楽しさも、人の結びつき、やさしさと共に描かれ 、冬の読書にぴったりの物語だ。

    文中に出てくる、ベーコンやトースト、コーヒーの美味しそうな描写に
    ついついお腹がグウ。
    お茶にクッキー片手に、心豊かな時間を過ごしながらの、ゆったり贅沢な読書にこの物語。

    クリスマス前後に読むのに、特にいいかもしれない。

  • 当然上巻も読んだ訳だが、下巻を読み終わり、善良な人間が最後にハッピーエンドで終わるロザムンドピルチャーらしい小説にホッとした次第だ。イギリスの風景・日々の暮らしを丁寧にすごす大切さなども美しく描写されている。主人公はエルフリーダか?たくさんの主要人物が絡み合ってそれぞれに精一杯生きていくうちにもつれた糸がほどけていき、最後に素晴らしいクリスマスが来る。クリスマス直前に読むともっと雰囲気が出るかもしれない。前作の「帰郷」は、やりきれない場面もたくさん出てきたし、話の時間経過も長く読んでいる最中にだれてしまったのだが、「冬至まで」は短い時間におこったたくさんの事件をテンポよくまとめてあり、飽きずに一気に読み終えた。

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著者プロフィール

1924年、イギリスに生まれる。18歳より『グッドハウスキーピング』『レディーズ・ホーム・ジャーナル』等を中心に数多くの短篇を発表。代表作『シェルシーカーズ』(朔北社)は世界的に1000万部を売るベストセラーとなった。短篇、中編、長編を多数発表。2002年にOBE勲章受章。2019年没。

「2022年 『ロザムンドおばさんの花束』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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