大型犬は恋はねだる (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796400565

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  • 挫折から自堕落になった受が攻との再会で立ち直っていくのは、話としてよかった。
    でもなぜか萌えない。
    年下DTワンコという個人的な最強萌属性備えている攻なのになぜか萌えない。
    受が逃げ腰のせいなのか、攻が偏執気味のせいなのか…よくわからない残念。
    「いじらしい」がことごとく「いじましい」になっちゃってるのも残念。

  •  交通事故により、手を負傷し、やむを得ず美容師を辞めることになった愁也は、ほとんどの知り合いと連絡を絶ち、やさぐれていたところを、ゲイ専門のホストクラブのオーナーに拾われ、そこで働くようになる。
     それどころか、気が向けば客に体も許すような自堕落な日々を送っていた。

     そんなある日、泥酔し、変えるのも面倒になったところに声をかけてきた好みの男を、よく考えもせず、半ば強引にベッドに誘う。
     目が覚めた愁也はその男が、大学生だと分かり、そのまま逃げ出してくるものの、数日後にその男が店に訪ねてき、衝撃の告白をされる。
     彼は名前を加賀宮利市といい、愁也が美容師をしていた時の常連の少年だったのだ。
     それどころか、彼のファーストキスも、童貞も自分が奪ったと知り、愁也は愕然とする。
     けれど、「愁也さんが好き」と言う利市は、愁也の勤める店にアルバイトとして入ろうとしたり、愁也を追い掛け回し始める。
     けれど、幼かった頃の利市を知る愁也としては、自分のしでかしてしまった失敗に驚き、利市を真っ当な道に戻そうと必死になるが……

     という話。

     美容師として、雑誌にも取り上げられるようになり、未来も明るかったのにそれが突然断ち切られて、やけになった愁也の元に、過去を知り、一心に愁也に憧れてくれている利市が訪ねてきて。
     最初は、自分の失敗に青くなってた愁也が、徐々に利市の一途な思いにほだされていく感じで。
     なんか大型犬の一途さっていいよなー……と思ってしまいました。

     まぁ、元々よくよく素性も確かめず、ベッドに引きずり込んだ時点で、かなり愁也の中ではポイントが高かったんだと思うので、ちゃんと愁也が自分のことを見つめなおせたのはよかったかなー……と思いました。

     それにしても、自分が突然、未来を絶たれたらやけにならない自信はないなー……と思って、愁也にはちょっと同情してしまいました。
     人生って何があるかわからないから怖いです。

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