追憶の庭 (ガッシュ文庫)

著者 : 栗城偲

• 海王社 (2011年4月28日発売)

感想・レビュー・書評

[じゃねこさんの感想 · 2021年10月3日]

日本家屋の中を吹き抜ける風を思わせるような
深い愛、後悔、懺悔、譲れない想い、落胆、家族愛、親子愛、新しい愛、色々な感情を静かに明確な形にして、伝わらなかった想いと通わせる想いが静かに紡がれたお話でした。

祖父の葬儀で初めて祖父の存在を知ることになった 大和
大和の祖父 慶春に想いを寄せ同居していた 閑野

大和の緩い懐の優しさが、閑野と祖父と父親の関係を解き放つ。
とても静かで悲しい優しさを感じました。
後半の無邪気さがまた良かったです。

[森月雫さんの感想 · 2014年10月28日]

猫の鼎山と慶春の別れが個人的にこの作品のハイライト。

[真仲さんの感想 · 2012年9月7日]

さらっとしていましたが楽しめました。

[にこぱ★さんの感想 · 2012年2月17日]

静かな雰囲気の渋い作品だった～。
じいちゃんの過去が悲しいなぁ。
最後の猫ちゃんの話でウルっときました。

[usamomo21さんの感想 · 2011年5月7日]

内容は私の好みじゃなかったけれど、『きみのそばにいて』は割りと好きです。主人公よりも猫と慶春との別れのくだりがとても心に染み渡りました。