リフレイン ~君の心を眠らせないで~ (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
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本棚登録 : 133
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796403573

感想・レビュー・書評

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  • 記憶喪失っていうだけで読めない。

  • 鳩村作品たぶん2冊目位の初心者なんだけど、なんか…新感覚だった。例えば受けが、自分(男)の性器を舐めたがるゲイの攻めに「本当に男が好きなんだ」と感覚的に覚ったシーンとか、今までの積み重ねたBL経験値からしてもなんか目から鱗の表現だった。うううまく言えないけど…。てか、攻めが言葉責めでエロいです。別人かと思えるくらい口調も変わってないかい(笑)
    ただ受けが最初ゲイに抵抗感(嫌悪感)があって、その心情が結構辛辣過ぎて…その不快感が後を引いてあまり受けに感情移入できんかった。でも終盤に差し掛かっていくうちに、まさかコレは…?と、作者の意図が分かって「リフレイン」のタイトルと共にスッと腑に落ちた。すごい構成…!
    小椋先生の絵、合ってたと思う…けど皆同じ顔?(--;)

  • 記憶喪失モノです。結末には賛否あるでしょうが、素直に幸せを願えました。切なくて、幸せで、とても素敵です。ただ、最後が、かなり駆け足になってしまったことだけが残念でした。

  • すごく良かったー!泣いた!ふたりがじっくり愛を育んでいく様子が丁寧に書かれていた。日記の部分が胸が締め付けられて苦しいくらいで。てっきり最後には記憶を取り戻すものだと思っていたら思い出さないまま、再び恋に落ちていったふたり。幸せになってもらいたいなぁ。

  • 表紙買です。前半は結構テンポも良くって楽しく読んでいたんだけれど、後半は切ないというか、 切ないんだけれど、甘い感じで良かったですねぇ。 最後は記憶が戻るのかと思いきやそのまま同じ相手に2度恋をする♪っていうこういう展開もいいですね。

  • 同じマンションに住む諒一と司。しかし何の接点もなかったが、ある日宅配の手違いでお互いの荷物が入れ違う。そこから親しくなり、司がゲイだと知り、戸惑いながらもようやく友人から恋人になったのに司が記憶喪失に。
    諒一はショックを受けながらも今まで司が自分にしてくれたことを考え少しずつ距離を縮めて、司の記憶が戻る手助けをするが・・・。
    あきらめるでもなく。前向きに関係を持ちながら新しいつながりを築いていくっていう感じで、それが切なくもあり健気でもあり、ジーンとしますが、終わり方としてはあれ?って感じがちょっとしたかなー。あ、あっさり終わるね。って思った。

    2021.5
    再読。読んだの忘れてた。
    でも割と同じ感想でした。特に後半の司が記憶喪失になってからがこういうお話って大事だと思うんだけど、そこが少し足りないかなって思います。
    記憶がなくなって、そこから2人の関係がどう再生されていくかって重要ポイントだよね。
    司がしてくれたこととかを諒一が返していくようなところがいいんだけど、もう一押し!って感じかな

  • 記憶喪失物は苦手なんですが、これはものすごく良かったです。
    諒一の気持ちも司の気持ちもとても丁寧に書かれていたと思います。
    司の日記を諒一が読んで涙するところは、諒一に同化して一緒に涙・涙でした。
    記憶が戻ってハッピーエンドではなく、記憶をなくしても今度は司の気持ちが一歩づつ諒一に近づいていって、諒一にもう一度恋をするのがじんわり沁みわたりました。

  • じわっといい話。

  • 無難に生きていこうとしていた諒一が、司と出会うことでその生き方を変えていくのに感動しました。
    しかも、2回です。
    相手に対する真摯な気持ちが伝わってきました。諒一がそう決意したのは、司がくれた優しくて深い愛があったからなんですよね。

    二人の出会いから恋人になるまでが丁寧に描かれていたので、諒一の喪失感が倍増で胸に迫ってきました。
    相手に先入観から嫌悪して、それを反省しつつぎこちない態度になってしまう、ごく一般的小心者の諒一。それでも司の人柄に魅せられ好きになってしまったことに納得できます。そもそも、ノーマルな男がゲイの攻を好きになっていくハナシには不自然さがつきまといがち。でも、そのあたりの心情を上手く描き出していて、逆に司の心遣いにきゅんとさせられたりしました。
    そういう描写があってからの、司の記憶喪失。ここでの諒一の心情には胸が痛くなりました。
    相手の世界へ勇気を出して踏み込んだのに、見知らぬ人にされてしまうショック。今、すべてをなかったことにすればまた、以前と同じように無難な普通の生き方に戻ることができる。
    しかし、諒一は戻らないんですよね。司と一から始めることを選ぶんです。どうしてかという理由が、切なくてじーんとさせられたところです。

    与えてくれた優しい想いを、同じように返していく。リフレインは、絶妙なタイトルだと思います。
    記憶喪失の話ではあるけれど、諒一の選択に心の美しさを感じさせる話でした。
    ふつうのBLだったら、司の記憶がすべて戻ってハッピーエンドというのがお約束なんですが、そこはちょっと裏切られます。でも、戻らないところに、この話の良さがぎゅぎゅっとつまっている感じです。

    「Day by Day」で、司が「出会ってから記憶を無くすまで4ヶ月だったけど、新しい日々はもう1年を越えている」と諒一に言うんですよね。ああ、すべてが語られているな…と。ほろっとさせられました。

    小椋ムクセンセのイラストがぴったりでした。好きなネタなので★増量。

  • ★4.0。面白かった!書き下ろしで救われた。本編だけだと切ないままだった…。前半のゲイとノンケの穏やかな恋の過程がとても微笑ましくキュンとしただけに、記憶喪失後の攻が前半と同一人物に思えず、最後まで喪失感の方が大きかった。でも書き下ろしでとりあえずラブラブだったので安心。それでもやはり二人が初めて出会い、ゼロから惹かれ合った四ヶ月間の喪失感は消えないな…。記憶を失う前の攻に「愛してる」って言いそびれたままなのがやっぱり切ない。

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