東の双龍、西の唐獅子 (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
4.00
  • (5)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 53
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796409001

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 市ノ瀬組組長の高科次郎と30以上も年が離れてるけど、今では恋仲になり溺愛されてる大学生の颯太。
    初の個展に現れた着流しの青年、廉と意気投合。
    モデルを頼む事になり…。

    「龍と竜」の颯太と「獣」の廉が出会います。

    颯太と廉の根に同じものを持っていて、そして言葉のやり取りが軽快で読んでいて凄く引き込まれていきました。

    廉が東京に現れた「理由」が次郎にとっての大仕事と関係していて、しかもそれを揺るがす事が起きて、とハラハラさせられました。
    久堂と次郎のやりとりでは久堂の方が荒くて。

    もうダメかとなった時に現れた龍一郎がカッコよかった。

    そしてラストに廉の登場で場が一気に雰囲気が変わり、颯太や竜城を交えてほのぼのとカレーを食べるとかには「獣」での廉があとがきありましたが成長し、変化しているのが感じられて良かったです。

    この先がとても気になります。

    では「東の爽碧、西の緋炎」へ行きます。

  • 運命的に出会ってしまった、東西極道の要となる、颯太くんと廉さん。お互いが魂の番と出会っていなければ、間違いなく深くお互いを愛したであろう二人の物語の始まりは、颯太くんが抱える漠然とした闇と神々しい光の織り成す絵画を廉さんが見つけ出した所から。
    作中の廉さんが、身体を繋げることより、一緒に死ねる事が大事だというセリフに、廉さんのハードすぎる過去がよぎりと九堂さんとの愛の深さを、その返答に殺してくれると思うという颯太くんが次郎さんから注がれている愛の重さを感じ、とても感動しました。
    ぽんぽんと挟まれる会話のテンポに心地よく引き込まれます。血生臭さも作品のアクセントになるのは、#綺月陣 先生の持ち味、才能ですわねぇ。
    いつまでも原石の光を放つ颯太くんと、同じ原石の光を奥底に秘めて極道を生きる廉さん二人の先が楽しみになります。

  • 待ってた!新作ほんとにありがとうございます。
    廉ちゃんが長髪でしっとりイイ大人になってた。そして颯太くんも大きくなってました。この2人のじゃれ合い?廉ちゃんが颯太の勢いに押され気味で楽しかったです。まさかのモデルとか押し倒されるとか…(笑)なんか微笑ましい。そしてカレー!カレーを3杯も食べる九堂が見られるとは思いませんでした。濃ゆいカレーパーティー…。
    今までの3冊とちょっと趣が違っててエロもケダモノっぷりも少なかったけど、やっぱり893でした。龍竜との絡み、おもしろかったです!
    あとがきで書いてみたい世界がある、と言われてますがぜひ読みたいです。

綺月陣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×