異世界の王×実は異世界が故郷だった専門学生
受けは異世界で王(当時は王太子)とその神獣に可愛がられていたのですが、ある日神殿から『器』に決まったと告げられます。器とは、年老いた神皇が欲する体。老いた体を捨て、新しく魔力に溢れた体に乗り移ろうとしているのです。受けが可愛い王太子は、両親共々異世界に飛ばしました。
しかしそれから十数年後、両親が亡くなってしまいます。失意のなか、神皇の手先に騙されてしまい異世界に連れて行かれた受けは器にされそうなところを王に助け出されます。
シムラうしろ〜!系の、気を付けてるのにうっかりして敵に囚われちゃったことがしばしば。割と王道のお話ですが、キャラがいきいきしていました。
すごく面白くて夢中で読んだのですが、気になるところが。なぜコオリは神獣や妖精に好かれていたのか?それはそれで良いとしても、それを生かすエピソードがあんまりなかったのが残念。
あと、終わり方が急すぎてえっ?となりました。明るい未来を匂わせる終わり方ではあるのですが、もう少しエピソード回収して欲しかったかな〜。キリクどうなったのかな。
面白かったからこそ、惜しい点が気になりました。少し中途半端な気がしたので続編希望。コオリが神皇として活躍して溺愛されてるところが読みたい!