猛禽の宴: 続・Cの福音 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796615761

作品紹介・あらすじ

金がほしいわけではない。己れの能力・可能性の証明として、その対価を求めるのだ-闇の世界にしなやかに生きるヒーロー朝倉恭介のクールな魅力で、たちまちベストセラーとなった楡周平のデビュー作「Cの福音」の続編。ニューヨークを舞台に、マフィア間の抗争、リンチ、陰謀、裏切りの渦の中で、コカインルートの危機に恭介の血が沸き立つ。読者を待つのはフロリダの空を焦がす大夜襲。

感想・レビュー・書評

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  • 10年以上ぶりにエキサイティングな読後感をふと思い出しはいいが、さて何だったかなとタイトルも著者も忘れていてやっとのことで検索できたのでブクログに記録。

  • 朝倉恭介シリーズ第3弾目。
    前2作と比べると、ストーリーの大枠は組織間の抗争がメインで、シンプルなアクション小説といった感じ。

    ファルージオの組織で、イタリア系のコジモは中国人に縄張りを荒らされ麻薬の取引相手(ラティーノ)を奪われていることに腹を立て、中国人とラティーノに制裁を科す。
    さらに復讐に燃えるラティーノを利用してファルージオを襲わせ、引退させることに成功。ファルージオの後を継いだアゴーニも暗殺し、自らが組織のトップに立つが、事の成り行きを知った恭介がコールガールのナンシーや退役軍人ギャレットと組んでコジモに復讐する。

  • 金がほしいわけではない。己れの能力・可能性の証明として、その対価を求めるのだ-闇の世界にしなやかに生きる野獣・朝倉恭介。そのクールな魅力で一躍ベストセラーとなった『Cの福音』の続編。NYマフィア間の抗争の渦中で、心血を注いだコカインルートの危機が明らかに…。裏切り者への復讐に恭介の血が沸き立つ。クライマックスはフロリダの空を焦がす大夜襲!

  • 面白かった
    「朝倉恭介」Vs「川瀬雅彦」シリーズ第3段。
    ようやく3作目です。

    こちらは「続Cの福音」のサブタイトルどおり、朝倉恭介のストーリーです。悪のヒーロー(?)朝倉恭介がマフィア相手にドンパチするストーリ展開となっています。

    ストーリーとしては、直球でいえば復讐劇。
    ビジネスパートナーでもあり親のように慕うファルージオがマフィアの抗争で襲われ半身不随に。さらには前作で構築したコカインルートをのっとろうとする新しいボスに殺されかけるところで、そいつがファルージオの殺害を裏で企てたことを知ります。
    それをきっかけに復讐を企て、やり遂げることになります。勧善懲悪(?)なストーリ展開でスッキリ!
    ある意味、朝倉恭介の人間味が現れている物語です。

    しかし、そこに至るまでがちょっと長い..
    活躍する場は最後のほうで、ほとんどがマフィアの抗争の舞台裏が書かれています。また、マフィアのリンチはげんなり。

    とまぁ、ちょっと食欲がなくなるようなシーンも含まれていますが、朝倉恭介が、すんでのところで女性に助けられたり、海兵隊上がりの軍人と組んでドンパチしたり、最後に復讐を果たすところはスッキリしていて楽しめます。
    ハリウッド映画のようなストーリ展開で、あっという間に読みきりました。

    お勧め!

  • 物語の作り方が 安定してきたようだ。
    朝倉恭介が ロバートファルージオに 会い。
    休暇に出かける。
    それも、ターキーを狩るというのが、
    アメリカでしか わからないことなんだね。

    ストリーのはじまりは
    チャイナマフィアと ラテン系犯罪組織の
    麻薬取引の 場面で 何者かによって
    惨殺されるという事件が起こった。

    ラテン系犯罪組織の バグは 実の弟が殺されることで、
    怒りに満ちている。
    そのバックが コジモとわかり、
    チャイナマフィアのチャンと協議して コジモを殺そうと思ったが
    チャンからは ファルジーオが 総元締だと言う。
    それを、やっつけることにするが、
    ファルージオは、半身不随の状態となることで、引退を宣言。
    アゴーニに 譲るが、コジモの策略で、アニーゴは殺され、
    コジモが トップになる。

    そのコジモが、朝倉恭介の日本でのビジネスを、
    奪い取ろうとするが、その過程で 恭介は 真実をしり、
    コジモを 叩き潰す。

    ふーむ。シンプルそのものの アクション的な物語ですね。

  • 「Cの福音」で登場した、朝倉恭介シリーズの二作目。

    若くして両親を亡くした恭介が、親と同じ慕うボスが率いる、マフィアの内紛が主なストーリー。

    まあ、最後は主人公が勝つのだが、心の病から殺人をせずにいられない人物が、生きた人間をひき肉にするシーンは、なんとも言えず気持ち悪い。

  • -

  • 派手だ

  • 「Cの福音」そして6部作の最終編である「朝倉恭介 Cの福音完結編」と読み進み、本著に戻ってきました。
    先の2作ではまったくといっていいほど魅力が感じられなかった主人公が、感情を持ち、生き生きと描かれています。 はじめて、ちょっと「カッコイイ」と思えました。
    女性の割にはハードボイルド好きなほうだとおもいますが、残虐な拷問、殺害シーンにはちょっと辟易でした・・・しばらく、ひき肉が食べられなくなりそうです・・・

  • 〜2006

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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