エンジェル・ミートパイ

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著者 : D[di:]
  • 宝島社 (2003年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (131ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796631266

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エンジェル・ミートパイの感想・レビュー・書評

  • 『COMIC CUE』で初めてD[di:]さんを知り、もっとたくさん見たいなあと思って手に取ったのがこの『エンジェル・ミートパイ』。

    6つの小編と表題作、そして同名の音楽CDから成る単行本は、それだけで1つの世界を形成していて、そのくせあちこちに欠落を抱えながら泣き叫んだり怒り狂ったりしてて、まあ早い話が非常にかっこよろしいんです。
    で、当時20代前半だった私は、本書のかっこよさに憧れていたんですけど、同時に恐れてもいまして。もっと言えば、憎んでもいまして。
    近親憎悪、とか言ったら貴様一体何様のつもりだとむちゃくちゃ怒られそうですが、本書の中には女の子の弱さとか醜さみたいなものも容赦なく描かれていてですね、それをこう、あの可愛らしい絵から突き付けられ続けるのに耐えられなかったんですね私。だから手放してしまったんです。

    先日、某古本チェーン店で発見し、何となく購入。十数年振りに読んだのですが、すっごい面白かった……!
    作品から感じる痛みや息苦しさは変わらないけれど、私の方がそれを受け止められるようになっていました。びっくり。

    もう5年後、10年後に見るとまた印象が違うかも。
    やはり再読はしてみるもんですね。

  • 表題作「エンジェル・ミート・パイ」を中心に、7本の作品が収録された短編集です。

    主に「エンジェル・ミート・パイ」について記述します。

    幼少時のトラウマから、人の顔が紙袋をかぶっているように見える「エナ」。
    偶然出会った、唯一人間の顔に見える「リカ」に救われ交流を深めますが、リカには精神的な欠落があり……。

    というファンタジックな物語が、「ノベル・コミック」と呼ばれる漫画内に多くのテキストを含む形式で語られていきます。


    序盤でエナの傷が丁寧に描写され、それによってリカとの出会いが鮮烈に感じられる構成が見事です。
    エナにとって、リカがいかに稀有なものであるか。
    読み手にそれを充分に理解させた上で展開される、ふたりが身を寄せ合うシーンは儚くも美しく、疑似母娘の関係を構築していく様子には「ふたりの幸福がいつまでも続けばいいのに」と思わずにはいられません。

    ラストシーンについても暗喩的・寓話的な要素が大きく、解釈の幅が広いところからも、非常にすぐれた作品であると言えます。


    一方で、終盤で起きる展開が愛や救済と呼べるのかは、個人の感想によるところが大きいと感じました。

    この作品の構造を読み解くと、根幹には当時流行した「ケータイ小説」があるのがわかります。
    女性同士の物語であるために気が付きにくくありますが、

    「心に傷を抱えた主人公が同じく辛い境遇を持つ人物と出会い、幸せな時間を過ごす。しかし、相手は……」

    という展開が「ある手続き(ネタバレのため伏せます」を経て幸福なものとして捉えられる構図は実に「ケータイ小説」的で、あまり納得のいかない点もありました。


    一貫して無垢なもの・清らかなものとして描かれるリカですが、彼女の振る舞いは暴力的ともいえます。
    疑似母娘から違う関係になったと捉えられるラストから逆算し、彼女を「異性」という視点で見た瞬間、果たして同じように「無垢な天使」と言えるのか。
    その面については疑問が残ると思いました。

    このように、多様な解釈や考察の余地のある読み応えのある作品集です。
    表題作以外も質が高く、付属の音楽CDも含め、著者の世界観に興味関心のあるかたには強くお勧めします。

  • 頭の「燃えている」兄と「普通な」妹の危うく奇妙な遊びと逃避行、お互いが好きすぎて体を縫合してしまった少女たち、○○の肉のミートパイを食べ自分以外の人間はみな紙袋人間に見えてしまうようになった少女が出会った「尊い存在」などなど、普通じゃないけれどエロスでバイオレンスで、なのに愛があって純粋な・・・そんなオムニバス。付属CDの楽曲もD氏自らが歌っておられるというマルチさには驚かされるしPVや写真で見るとおりとても美人でもあるので凄い人。シロップも良いけど、本のタイトルにもなっているAngel meat pieが好きで今もヘビロテしている。歌唱力はともかく、心から叫んでいるような激しい歌いっぷりがたまらない。

  • リカがエナの天使だったんだな、と思った。許す事や自己犠牲、言葉にすると崩れそうな大切なものが詰め込まれている本。

  • この人の本ではこれが一番好きかも


    古本屋にやたらあるけどね...

  • 初めて読んだD[di:]さんの本。
    小説みたいな絵本みたいな。
    天使の肉を食べて、人の顔が紙袋にしか見えなくなった女の子のお話。などなど。
    いや、これ一番好き。
    可愛くて綺麗で、グロくて痛い!!!←

  • 同封のCDも好きです。
    絵も文も素敵で美人なんていいなぁ

  • 顔も心もぐちゃぐちゃのDワールド。

  • Dに出会った最初の作品。

    毒々しい可愛さが好き
    付属CDとあわせて世界が確立してて素敵。

  • かけがえの無い一冊。


  • 絵本みたいな絵がかわいい。付属のCDの歌もせつなさが溢れてる気がした。

  • グロくて、少しエロスがあって、けれど切なくて。
    どこか自分と重ねてしまう。
    どこかで同じだと頷く。
    そんなお話がつまっている。
    「何か」を考えさせられる。

  • 言葉の選び方が好き

  • 初めてDを知った本。キぐるみより破壊力はないけれどやっぱり切ない。

  • 角のはえてるおねぃさん、D[di:]の作品です。CDも入ってたり。なんていうか、人の顔が紙袋に見えてしまう女の子のお話とか、そのほか色々。音楽同様この本も、ものすごく不思議な空気を醸し出してます。私は大好きなんですが、受け付けない人もいるでしょうね。某中古屋で購入。新品だと高いんだもん。

  • みんなみんな紙袋

  • 今までとは違った雰囲気の漫画。リアルに感じてしまうのはD[di:]ならではの表現なのかもしれない。

  • 物悲しくて、ちょっと怖くて、やっぱりさみしい

  • ある日人の顔が紙袋に見えてしまう不思議な漫画。
    漫画というより小説といった感じです。悲しみの表現がすごく良いです。
    ちなみにCD付きでお得。

  • どこかリアルで、どこか非現実的な話

  • 漫画と小説が混じった新感覚の本。CDとかもついてるし。笑
    内容も不思議な感じ。
    「ファンタスティック・サイレント」の帯には宮崎駿が推薦文を書いてたりと、結構すごい。
    全作集めたいね。

  • 漫画というより絵の多い小説というかんじ。

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