沈むさかな

  • 宝島社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796631853

感想・レビュー・書評

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  • また、スクーバがしたくなった、が一番の感想。
    プールで初めてレギュレーターをくわえた時のゴム臭さ、水面が遥か上方で波を見あげるといった非日常の光景、海の中でのもまれ海の怖さを知った感覚が蘇えった。
    スクーバでの描写は経験あるものならば『わかる、わかる』といった感じで入り込める。
    しかし、冒頭から物語の語り手が第三者で最後までその視点の主は現れない。もしかしたら“◯”なのかな、と思ったが定ではない。
    主人公が感じていることの描写は細かで、思春期独特の青く硬い果実の様な心情は懐かしく感じた。
    ミステリーとしては、伏線回収が充分でなく、壮大な陰謀や犯罪行為は主人公と、その協力者の推理でしかなく、結局悪は裁かれないし、くじかれない。
    私自身、医療職であり、かつダイビングもダイブマスター前まで行った経験があるため、ダイビングの熟練者がこんなことするか?とか、医療行為も“?”が10個くらいでてしまうこともあった。
    また物語の最初からミスリードも多くあり
    『あれはひっかけだったのね…』と思わされそこはちょっと幻滅した。
    辛口になってしまったが、ミステリーとてでなく青春小説・海洋小説としてとても楽しめた。

  • 入口は狭かったのに
    途中とてつもなく巨大になって
    どうなるの・・・と思ったら
    最後は入口くらい小さくなってて
    ふ~~ん

  • このミス大賞の候補作になった作品だが、展開にちょっと無理があったかな。途中まではすごくテンポよく進み、特に著者が多分ダイビングをやっているのだろうがダイビングに関係した部分の描写はすばらしく引き込まれた。ところが事件の最後の詰めの部分があまりに弱すぎて、えーこれが終わりか?といった読後感を持った。おしいなあ。

  • 爽やかな感じを想像してたら、予想外に暗いし重いしで驚いた。
    こういうのあんまり好きじゃない。

    全体の雰囲気の所為か、三人称で語られるからか、少し読みづらかった。
    三人称なのは、気付かせないようにって事なんだろうけど…。
    最後まで、父親の死因やプロローグの意味がわからなかったのは、私の読解力不足なんだろうな。

  • いかんせん物凄く読みにくい。ただ読了後にスキューバをやりたくなる。

  • 四日間の奇蹟のときのこのミスの受賞作でずっと気になっていた一冊。
    最後のほうはいまいちだった。あと、叙述トリックはいらない。
    男の子だろうと女の子だろうと、別に…というか。
    本題はそこじゃないような…

  • 急死した父親がある企業スキャンダルの当事者であったことから、
    地元から離れた場所でアルバイトをしていた17歳の高校生・カズのところへ、
    幼なじみの英介が訪ねてくる。
    彼はカズの父親の死には裏があり、
    その謎を解く鍵が海岸沿いに建つクラブにあることを教えてくれる。
    カズはクラブで働き、真相を探ることを決意する。
    だが、糸口さえ見えないままに事件は起き、英介が命を落してしまう。
    スクーバ・ダイビングの描写も素晴らしい海辺を舞台にしたサスペンス。
    『このミステリーがすごい!』大賞第2弾!優秀賞受賞作品。

  • ダイビングの説明がちょっとわかりづらかったけど、後半は意外におもしろかったな。主人公の矢野カズの本名が和泉ってのもそういうことかと。「このミス」シリーズだけどこれは良しということで。

  • 暑い毎日に涼しそうな表紙で選んだ作品。面白かった。

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