- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796632751
感想・レビュー・書評
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「恐ろしいよ、何をしていいか全く分からない。でも、同時に恐ろしく幸福なんだ」
「どうしてだろう?前はこんなことはなかったのに」
この二つ、しびれたよね。
小説も読んでみたくなったよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フランス文学の「うたかたの日々」を原作とした漫画化作品。岡崎先生独特の美しい儚さのようなものが、このお話にすごくマッチしていました(*^_^*)原作に非常に忠実に描かれており、小説を読んだ後でも、後から小説を読んでも、違和感を感じる人は少ないかと思います。原作には言葉だけだと想像しにくい比喩などが多く、それをイラスト化することでより分かりやすくなっていると思いました。
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ところどころ惹かれるし
この装丁もすばらしいのだが…
ボリスヴィアン(原作)への感情移入が出来なかったのかもしれないな。
いつか読み返したい。
でも私は岡崎京子の好きなところはいい加減で「疾走感」があるところ。
しっちゃかめっちゃかなスピード感。
これには当然ながら望めないよね。 -
ボリス・ヴィアンの原作にとても忠実なのが良い。
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原作に忠実、とはこれを読むとよくわかるはず。ボリス・ヴィアンの文章から得られる、軽薄さと浮遊感のスレスレ具合をうまく再現している。
これと同じくらい原作に忠実な漫画化として、知る限りでは萩尾望都の手になるコクトー『恐るべき子どもたち』がある。 -
岡崎氏のマンガを何か読みたいと思ったら、図書館にこれしか残ってなかったので拝借。ボリス・ヴィアン。また原作読みたくなっちゃうぢゃないか。
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原作小説の漫画翻訳として、時間の節約に便利。また、ヴィアニスムによるスラップスティックを丁寧に漫画翻訳、画化しているので原作の文章を読んでうまく想像できなかったとき漫画イメージで補完するのに裏切りが少なく良いとおもいます。
カクテルピアノ→ターンテーブルカクテルの翻訳は…賛否あると思いますが漫画表現としてはありだし、上手いと思いますがもとのアイデアが素晴らしすぎるので、カクテルピアノが作動する場面だけを16ページくらいでニュー土木の人とかに描いて欲しいな。
岡崎京子の漫画としては、とても丁寧に線が描かれていてコマ割りも良く考えられていて、へルタースケルターあたりと比較すると岡崎京子の持ち味である雑とも取られるスピード感がグッと抑えられ原作の空気感を丁寧に描き映されてるのを感じられ、リスペクトフルな超ナイスカバーって感じです。
キューティー連載時はたしか黒インクだったと思うんですが青インクでの印刷などフランス装を思わせる装丁もグッジョブです(野島卓司さん) -
原作のない、普段の岡崎京子のほうが好き。
ロマンティックより、現代のひりひりした方が。。。
とはいえ、内容は面白かった。
原作は未読ですが耽美的で、フランス的。
死亡通知人という仕事。