四日間の奇蹟 (宝島社文庫)

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著者 : 浅倉卓弥
  • 宝島社 (2004年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796638432

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読み始めは少し退屈だけど順調。
    岩村真理子が登場して、おお、ここから何かが起こるのか?と期待した
    結果、オイオイ入れ替わりかよ!
    こういうあり得ないストーリーは苦手なんだよな。と一気にトーンダウン。
    読みかけだから仕方ないか。。。と最後まで読む決意はしたがなんだか全然入れ込めなくなった。
    ところが状況は少しずつ変わる。あり得ない事はあり得ない事のまま進んで行くが、なんとも涙をそそる展開に。
    読了感はとてもイイ!読んでヨカッタ

  • イマイチだった。ジャンルとしては、ミステリーではなくファンタジー。ミステリー要素はほとんどない。全体的にテンポが悪くて読んでいて退屈だった。時系列を入れ替えるとか、なんか飽きさせない工夫が欲しかったかな。それと、どうしても東野圭吾の某作品と重なってしまって…、集中できなかった…。

  • ミステリーと思って挑んだので、イメージとはだいぶ違う内容だったけど、とても読み応えのある本だった!情景や人物描写がすごく自然に描かれていて読みやすかった。人の心、人間のあり方について考えさせらる。
    映画化もされてて配役もぴったりそうなので、見てみたい!

  • 文体が綺麗だなと思いました。

    ベートーベンの「月光」を弾く場面では、涙が出ました。ベートーベンの思いと重なりながら弾いてるような。ピアニスト奏者としての致命的な損傷、やり切れない憤怒から、激しい闘争へ。やがて周りも過去も今の自分も受け入れ、全てと一体化して昇華していく。月と星の光が射し込む夜の礼拝堂で響き渡る。美しくて恍惚としてしまいます。

    千織と啓輔の中で、真理子は生き続けているのでしょうか。また読み返したくなる本です。

  • 何の予備知識も無く読み始めて、最後は泣くほど感動。
    これが「新人賞」を取ったデビュー作とは
    とても思えないクオリティの高さ(えらそーですが)。

    何を勘違いしたか、ミステリのつもりで読み始めて、
    「中々人が死なないな〜」などと思っていたが、
    逆にこれほど「死」と、その裏返しとして「生きる」こと、
    家族や人とのつながりなどを考えさせられる作品は無い、
    とも言えるのでは無かろうか。

    緩急がはっきりした文体で、特に前半は
    ものすごく贅沢に紙面を割いて主人公の心象を
    丁寧に丁寧に描写していく。
    ヘタをすれば冗長と取られかねない手法だが、
    ダレることなく読ませるのは作者の力量かと。

    また本当にちょっとした伏線もきちんと回収するので、
    もはや「心地よい」レベルと言えるかと(^o^

    特に秀逸なのは、登場する音楽の描写と、
    死を目前にした人間の目まぐるしい心境の変化。
    作者は一度死んだことがあるんじゃないか!?(^ ^;

    ストーリーに関することは...
    何を書いてもネタバレになるので(^ ^;

  • ーーー
    第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。

  • 想像以上に良かった
    入れ替わり系だけど、入れ替わってたかはよくわからない。

    心と体は別に存在してるのか?
    自分を必要以上に否定しない
    誰もが、少しずつ頭の中で妬みながらそれでも周りを愛して生きてく
    そして愛される

  • 前半は少し退屈かな。

    心って何でしょう?
    ちょっと哲学的な物語。

  • このミス大賞ですがミステリーかなあ。
    千織に真理子が入ってからは特に面白かった。

  • デビュー作にしては良くできているけど、後半の展開が微妙です。
    設定もどこかで見たような気がします。

    このミス大賞の金賞に選ばれる程ではないのではないかと。

    ただ、前半の読者を引き込む描写力は評価できます。

  • 今の私と何か重なることがあるのではないか、と思って読んでみた。
    種類は違うが主人公は薬指を失い、かつてのように弾けなくなった
    私はある事情で絵と音楽が作れなくなっている
    日常生活すらちゃんと送れない

    この小説が語っているのは、要は人間は決められたことなんて何もないから、今の自分にできることを今の自分なりのやり方でやればいい。かつてのようにやろうとするから苦しいんだ、人間の凄さを信じようってことだと思う

    わかっていても人間の感情はそう簡単に操れないからたまに苦しみに溺れてしまうし、人間は人間が決めたことに縛られて、ときにそれにすがって生きている。正常という概念も人間が決めたこと。
    ハンデを負っても不正常なわけではない

    だからこの小説はおもしろいというよりも、ひとつひとつが納得できた。

    私は自分が失ってしまったものの大きさを考えて、時に絶望の気持ちになる。そしてそれが怒りになり、怒りをパワーにして前に進む。
    それと似たことが書いてあったから抜き出してみる

    「絶望は怒りとなり、そして同時に祈りとなる。一見相反する二つは、ある共通項で結ばれている。激しい、ただ激しいとしか形容しようのないその性質だ。
    怒り、怒り。憤怒。それと同じだけの激しさで救いは求められていた。
    一はなぜ生きているのか。なぜこの肉体を選び、この存在を選び、神は我々を生かしたもうたか。なぜ我が魂にこの身を与えた?なぜこの運命を背負わせた?そして一度与えたそれを奪うことを、なぜそれほど強固に約束するのか?
    叶わぬかもしれぬ祈りは、一層の憤怒を盛り上げる。湧き上がり、噴出し渦を巻く。そしてその混沌から力が生まれる。激しい、おそらくは闘志と呼ぶのがふさわしい感情」

  • そうきたか!のラストです。

    なんだかありきたりな内容なのに、グイグイ読ませてくれます。これは著者の力技。

    本当、設定とかもっていきかたがうまい!!!

    想像つくのに、泣ける。泣かせる。

    ピアノが弾きたくなりました。弾けないけど。

    この一冊出したときは新人だったらしい。。。

    すごい。淡々とした描写すらも飽きさせない技には驚きです!!!!!

  • 帰省ついでに買った本。往復の新幹線で読み終えたのでレビュー書き書き。

    前半と後半の予想外の展開に唖然。イイ意味で期待を裏切ってくれた。

    こころってなんだろって、自分自身もずーっと疑問に思ってて、疑問符がチョットだけ感嘆符になった気がした一品。

    後半5分の1を残して、自分は全く別の結末を予想していたので、コレも裏切られてラッキーかも。

  • 将来に絶望していた元ピアニストが、事件で偶然出会った女の子と暮らすこととなり、ピアノを教え、いろんな地へ一緒に出掛け、ある地で同じ学校に通っていた女性と会い、そこで事故が起き不思議な出来事が。最後はわかっていても少し泣けます。でも読後感は悪くないです。

  • 読んで良かった。怒濤の展開で、豪快に泣きましたよ。楽しかったよ。

  • 脳に障害を負った少女と薬指を事故で無くしピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で体験する不思議なファンタジーのお話。
    このミステリーがすごい!の大賞、金賞作品だが、ミステリーというよりは感動のファンタジー。途中まではファンタジー要素なないが続きが気になって読めるし、ファンタジー部になってからも結末が気になって読み進められる作品。最後は完璧なハッピーエンドとはいかないが帯通り、癒しと再生のファンタジーだったと思える終わり方。

  • 2005.2読了。
    お気に入りの一冊。

  • 若きピアニストが、自分の指とひきかえに守ったのは、眠る小人を頭の中に抱えた少女だった。少女はやがてピアニストとしての天性を発揮するようになり、立ち止まっていた青年の世界を動かしはじめる。
    いびつな形をしたもの同士が身を寄せ合い、関わり合っていくこと。それ自体がもう奇跡の始まりなのかもしれない。

    "おそらく人間だけが、生物学的に全く無関係な他の個体のためにでも、己の快不快の原則を裏切ることができる。…己の快だけを追求しないこと。それが一番人間らしい生き方ではないのかな。"

  • 話し言葉の書き方だけで、誰の言葉か分かるのはさすが。
    テンポやアクセントまで伝わってきた。
    そしてピアノ曲の描写がすばらしい。
    どの曲もあらためて聴いてしまった。
    ただ、主人公のキャラが弱い。設定はなかなか強烈なのに。
    そこが残念。

  • 読み始めて半分までは、この小説のジャンルが全く判別できないまま進んでいく。
    そして中盤の事件を機に物語が一気に動き始める。ファンタジー、SF、サスペンス、ラブストーリー、ヒューマンドラマと、様々な要素を見せつつ、結局読み終わった今でも、この小説をジャンル分けする事ができない。

    作者はクラシック音楽に対する造詣が深いのだろう、ベートーベンやショパンなどの楽曲を、まるで行間から響いてくるかのように巧みに表現してる。クラシックは苦手だが、少し聴いてみたくなった。

    ラストの幻想的で劇的なクライマックスシーンでは作者の圧倒的な筆力が際立つ。全ての伏線がここで昇華され、渦を巻くような感動が押し寄せる。真理子の達観したかのような最後に涙を抑えられなかった。
    また、この場面ではYouTubeで「月光」を聴きながら読み進めたが、気持ちが相乗的に高まりとても効果的だった。

    しかし、いくつか気になる点も残る。
    作者は執拗に脳科学や精神医学を引用し、人間の精神の拠り所について考察する一方で、より形而上学的な意味で人間の存在意義や生きる価値についても問いかける。
    似て非なるこの二つのテーマが混在する事で、多少散漫な読後感が残ってしまった。
    また、この設定のためにヘリコプターを雷で撃墜する必要があったのか?
    さらに、指を失ったショックを引きずってるとはいえ、健気に愛を告白する真理子に対して、最後まで主体的な愛を示さず、好かれた側の優越が拭えない如月の態度も気にかかる。ひょっとしたら、作者自身がそんなニヒルなタイプの人なのかな?

  • 面白かった。ファンタジーものとして読んでいてほぼ終始(途中登場人物がひきつけを起こすなど過激?なシーンもあった)まったりとした爽やかな気持ちになることができた。
    しかし、ミステリーとしてはなにがミステリーだったのかが謎だと感じた。私の読解力不足かな。
    あと主人公と千織の関係に色濃く音楽が絡んでいるのに、真理子とのそれにはあまり関連性がないためか、ピアノというテーマが薄くなってしまったように思える。最後に思い出したようにパーンと出したイメージ。もっと千織と主人公の音楽について触れて欲しかった。物語の構成上千織本人?が登場できないシーンが多かったから仕方ないとは思うけど。
    読後の爽快感はあるし、読んで損したとは思わなかった。続編があったら読みたいな。

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