北朝鮮利権の真相 (宝島社文庫)

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制作 : 野村 旗守 
  • 宝島社 (2004年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796639606

北朝鮮利権の真相 (宝島社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 本書は北朝鮮にからんだ利権を目当てに日本の有力政治家がとってきた行動を追う、ルポルタージュである。

    共産党や社会党が北朝鮮と近い関係をとり、かの国を擁護・支援するのは、各党の理念から言っても理解できるところではある(良い・悪いは別として)。
    しかし金丸信、森喜朗、渡辺美智雄、野中広務、加藤紘一、山崎拓といった、かつての自民党有力政治家がなぜ過去に北朝鮮を訪問し、「人道支援」などと称しつつかの国を持ち上げてきたのか。本書の核心部分はまさにそこにある。

    日本の国を支える重要な物資のひとつに、コンクリートがある。コンクリートを作るには良質の川砂が必要である。この川砂さえ、海に囲まれた日本では十分に確保することが難しい。海砂はいくら洗っても塩が残り、良質なコンクリートの生成には向かないという。最近では中国から大量に砂を輸入しているとのことだが、海砂がかなり含まれている可能性も否定できない。

    この川砂が、北朝鮮では豊富に採れるという。
    そこで北朝鮮は、国交はないがカネがある日本に目をつける。権力者(政権政党の有力政治家)に直接コンタクトし、川砂の輸出を目論んだということなのである。これを発端にコメ支援、さらには戦後60年の賠償といった不可解な利益なども獲得することになる。

    そこにはもちろん、口利きをした政治家個人へのキックバックも発生することとなる。個人に対して数千億円に上るともされる巨額の利権が発生したとされる。
    権力者はこの利権を手放すはずがない。自民党内で、そして最近では民主党内にも利権にあずかろうとする政治家が現れ、日朝間で暗躍する事態となっている。卑劣なテロ国家である北朝鮮に対して、利権目当てに政治家が群がる様は、まさに情けないとしか言いようがない。

    本書ではこの他にも、在日朝鮮人(総連系)の不条理な金銭的保護や総連と暴力団のつながり等々、北朝鮮がいかに日本に害を及ぼす存在となってきたかを、それぞれの分野を研究・取材してきた著者らが分担執筆している。しかし、今やネット上でもよく知られている話になってしまっているものが多く、読んでいるうちに飽きがきてしまったのが正直なところである。

  • 北朝鮮利権について知りたくて読書。

    宝島社の本のためやや過激に感じる内容が多い。自民党の有力政治家の話を見ると、いろいろな考えはあると思うが、利権を断ち切り、国益に反する政治家を落選させるためにも09年に政権交代したことは、よかったことではないかと思ってしまう。

    政治家もそうであるが、何も総括も立場も表明しない新聞社や左翼知識人、マスコミも問題は根深い。

    本書を読むと拉致問題を正式に認めた以降の変化も感じる。国名の呼称は北朝鮮となり、あからさま礼賛も皆無となり、一般の国民は恐怖の国というイメージが定着して現在に至るように思う。

    日本は歴史から学び、北朝鮮を直視する必要があると思う。同時に日本の中の北朝鮮の現実も直視し、現実的な対応を起こしていく時期に来ていると思う。

    最後の佐藤勝巳氏の特別寄稿は、今でもタブーとされている部分だと思う。しかし、それも直視し、知ることは日本のためであり、韓国、北朝鮮のためにもなると思う。北朝鮮との諸問題を解決するためには、まず日本、日本人自身が変わらないといけないと思う。

    本書は知人からいただいています。有り難うございます。

    読書時間:約1時間15分

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