昔の女性はできていた: 忘れられている女性の身体に“在る”力

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796641388

感想・レビュー・書評

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  • 着物をきていた昔の女性は、ナプキンやタンポンを使わなくても経血を自分でコントロールできたという話。
    高齢の女性、産婦人科の先生、運動科学の先生などが経血コントロールの話、経血コントロールに必要な骨盤底筋の話をインタビューして書き起こしてるのだけど、インタビューが多すぎて間延びしてる印象がある。

    また、「経血がコントロールできるんだ。やってみよう」と思った人に、どんな風にトレーニングすればいいか、実際にレッスンが開催されている「大和撫子の体づくり」をおすすめするならどんなレッスンをしているかなど、多面的な紹介をしてほしかった。

    結局この本は何が言いたかったのかわからず、「昔は良かった」で終わるかと思いきや、筆者と市田ひろみの対談で「自分の体に意識を向けて生活していこう」という締めがあったので、「あ。こういうことが言いたかったのね」と。
    確かに自分の体に意識を向けてコントロールするのは大事。


    余談だけど「生理のときは、毎回1時間でナプキンから経血が漏れる」「生理痛がひどくて熱い鉄の玉をぐりぐり押し付けてる感じ」とあって、「それ、経血コントロールの前に子宮筋腫の疑いがあるから、病院行きません?」と気になってしまったり…ってのもあったかな。

著者プロフィール

1958年山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学PhD(疫学)。作家、疫学者。津田塾大学多文化・国際協力学科教授。専門は疫学、母子保健。著書に、『オニババ化する女たち』(光文社新書)、『死にゆく人のかたわらで』(幻冬舎)、『女が女になること』(藤原書店)、『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』(ミシマ社)、『女に産土はいらない』(春秋社)、『セルタンとリトラル』(弦書房)、『ケアリング・ストーリー』(ミツイパブリッシング)など、きものについては『きものは、からだにとてもいい』(講談社+α文庫)がある。編著に『赤ちゃんにおむつはいらない』(勁草書房)、共著に『気はやさしくて力持ち』(内田樹、晶文社)、『ヒトはどこからきたのか』(伊谷原一、亜紀書房)、訳書にフレイレ『被抑圧者の教育学』(亜紀書房)などがある。

「2024年 『六〇代は、きものに誘われて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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