風のようにうたが流れていた 小田和正 私的音楽史

  • 宝島社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796646246

感想・レビュー・書評

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  • 奥さんが小田和正のコンサートに行くから、代わりに自分はこの本をというわけではないけれど、手に取った一冊。

    2004年に放送されていたTBS「風のようにうたが流れていた」の書籍版で、小田さんの音楽史をたどったものです。番組にはその音楽史に影響を与えた音楽家がゲストとして登場します。山本潤子、ムッシュかまやつ、財津和夫など。オフコースが結成されたころの話に出てくる歌やグループはもう自分のツボばかり。
    ハイファイセット、チューリップ、ガロ、フォーク・クルセダーズとかとか。
    「卒業写真」も、「中央フリーウェイ」も元々はハイファイセットが歌ってた曲だなんて知ってる人は同世代にほとんどいないんでしょうけど、・・・自分は好きなんですよね。

    『(この番組を小田さんが始めたのは)日本の音楽が中高生レベルで止まってしまうという危機感があって、熟成した音楽世代を育成したいと考えてのことだと思います』
    スターダストレビューの根本要さんが寄せていたメッセージですが、最近の音楽と言うものに同じようなことを感じている人は多いと思います。

    唱歌とかまではいかないにしても、みんなで歌うような曲って少なくなりました。嗜好が細分化されてるからということだけではなくて。
    「クリスマスの約束」で小田さんが、ほかの人の曲を一緒に歌う、あるいは大勢で合唱するというような手法を大事にしているのは、そういう日本の音楽への危機感からなのかと感じます。そして毎年のように「クリスマスの約束」を見て『いいなあ』と感じるのは、そのやり方への共感があるからなんだと思います。

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