君の名残を (下) (宝島社文庫 (488))

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著者 : 浅倉卓弥
  • 宝島社 (2006年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (535ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796650779

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君の名残を (下) (宝島社文庫 (488))の感想・レビュー・書評

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  • 木曾義仲が平家を倒し
    源義経が木曾義仲を倒し
    源頼朝が源義経を倒し鎌倉幕府を築いた。

    この時代の主人公達を支えるべく、現代からタイムスリップした三人。その武勇が現代まで伝わっている義仲と義経には、800年後の剣術を。頼朝には、この時代の神の概念を転換させた土地制度などの知力を。

    運命に諍おうとしてきたが、その時の自分の意志さえも予め運命に組み込まれたものだったのではないかと思ってしまう。無力感と共に運命に屈しず、運命を変えることが出来ずとも、それでも己の手で歴史を創っていこうとする友恵。

    歴史の勉強、ファンタジー、人間ドラマ、等など盛り沢山の作品だった。

  • 淡々と切なさを感じ、時というものはいったい何なのだろうと登場人物たちを考えながら、自分が知っているこの時代の歴史と照らし合わせながら最後まで来て、今までのことに気づかされて泣いてしまった。大姫が友恵に義高のことを語るところも涙なしには読めなかった。

    独特の解釈で、タイムスリップという設定を生かして、教科書では試験のためだけに覚えた人々がこれほどに生き生きと描かれている。

    義仲の最期が切ない。兼平、兼光、義経も、巴も、弁慶も。皆が守るべきもののために懸命に生きて、死んでいった。その生き様、死に様に感動する。
    最後の平泉のところは、何とも言えない切なさと納得できる部分があって、休まずに一気に読み終えてしまった。

    何度も何度も生まれ変わって、互いに無意識にその相手を、その名残を探している。そして再び別の時代で、別の名で共に生きる。本当にあったのならとても素敵。自分も誰かの生まれ変わりであったならまた面白い。

    仄めかしていただけだけれど、武蔵が義仲の生まれ変わりなのだろうと感じた時の鳥肌と言ったらなかった。そうだったのだと信じたい。ああ、だからと、すとんと胸に落ちてくるものがあった。

    君の名残を。素敵な題名だと、改めて感じた。

  • 長い時間をかけ、ようやく読み終わりました。
    名前しか知らないと言って良いほどの知識しかない平家物語。
    登場人物の名前が覚えられず、これ誰だっけ?と良く分からなくなりましたが
    終盤はかなり盛り上がり、楽しんで読む事が出来ました。

    弁慶かっこいいなぁ。

    平家物語の話の流れもわかった事だし、他の平家物語に纏わる作品も読んでみようっと。

  • 上下巻読了。
    朝倉卓弥さん。2作目。
    ブクログの談話室で勧められているのをみて手に。

    所謂タイムスリップもの。
    現代の少年と少女3人がある日突然時を超える。
    現れた先は、源平争う平安末期。
    一人は巴御前として木曽義仲の妻に。
    一人は武蔵坊弁慶として源義経のもとへ。
    一人は北条義時として源頼朝のもとへ。
    日本史における大きな分岐点ある鎌倉幕府成立のために。

    と、日本史に疎い私でも心躍る設定です。
    が…、違った…。心躍る物語ではなかった…。前編通して悲しい物語でした。

    読んでいる私も歴史の結末はしっている。それでも本作では巴や武蔵が歴史を変える物語ならいいなぁと思いながら読み進めてました。
    でも…、やはり歴史は覆らない。ラストまで淡い期待を持ちながら読んだけれどダメでした。
    ラストはハッピィエンドにしてほしかったなぁ。
    (私的にはこれはハッピィエンドではありませんでした…。)

  • 平家、木曾義仲、源頼朝、源義経など、意識していたわけではないだろうがみな時代の大きな流れの中で己の役割を果たし、役目が終われば退場していったのだと、改めて思った。

    未来からタイムスリップした友恵と武蔵は、彼らの運命や時代の流れは知っていてもなお、懸命に生き、愛するものを守ろうとし、時におびえ、時に抗いながら、最後まで生き抜いていく。友恵の義仲への思い、武蔵と友恵の思いなど、せつなく、胸にせまってくる。

    ラストも、希望を感じさせるものでよかった。

  • わかっていたとは言え、友恵と武蔵があのような形で出会うとは…。その時に描写は、言葉にするのが難しい。悲しくて、でもようやく会えたという安堵感もあって…。
    結局、二人は現世に戻らなかった。一読者としては、戻って欲しかったという気持ちもある。

  • たとえ幾度うまれかわろうともそのたびに巡り合い求め合う。

  • 決定論に挑む巴御前!
    自由意志は存在するのか?
    義経と義仲は歴史の濁流に飲み込まれてしまうのか?
    そして武蔵は武蔵坊弁慶としての最期の刻を受け入れるのか?


    久々に平家物語に触れました。
    子供の頃、主人公が皆んな源氏側なのに何故平家物語というのかなぁと思う事がありました。

    物語の主軸として平家の興亡が描かれていますが、この本で物語を振り返ると、平家の衰退よりも、源氏側の主人公達の栄光とその後の流転の方が心に染み入ります。

    本作からは脱線しますが、祇園精舎の鐘の声と沙羅双樹の花の色は、必ずしも平家にのみ捧げられている訳ではなく、義仲と義経、ひいては頼朝とその息子達にこそ手向けられた言葉ではないかと思う時があります。

  • 義仲がもういい奴過ぎて( இ﹏இ ) 義仲寺にまで行ってしまいました 笑 そして、頼朝、やっぱり嫌いだぁ

  • 「また会えた」はぜったいうれしいことだと思っていた。なんで会えたのにうれしくなくてむなしいの。

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