チーム・バチスタの栄光

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796650793

作品紹介・あらすじ

東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称"チーム・バチスタ"として、成功率100%を誇り、その勇名を轟かせている。ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろい!…という話を聞きつつも、読んでいなかった本シリーズ。
    読み始めたら一気読みでした。

    現役の医師が書いた小説ということで、医療現場や手術シーンの描写に臨場感があります。
    そんなリアルな描写の上で、キャラの濃い登場人物たちが繰り広げるドラマからは目が離せません。
    ドラマ化や映画化されたこともうなずけます。

    田口&白鳥コンビのやり取りが軽快。
    白鳥が得意とするアクティヴ・フェーズの聞き取り調査は、相手を挑発しつつ怒らせるか怒らせないかギリギリのところで行うもの。(実際に怒らせちゃうことも多々ありますが…)
    どんなに周りから白い目で見られても飄々としている白鳥に、なんだか清々しさを感じてしまいます。

  • 「チームバチスタの栄光」 海堂 尊です。なかなか予想のつかない展開でした。やっぱり最初は読むのを止めようかと思いましたが、後半は面白くて読むのが止められなくなりました。医療過誤か?殺人か?という話でした。ちょっとおかしいなと感じる部分もありましたが、展開が面白いのでそんなに気にはなりませんでした。今まで読んでいた文芸書はまた読み直したいとおもいますが、この手の本は一度読んでしまうと読み直すことはないように思います。次に読む本はまだ決まっていないので明日探しに行く予定です。

  • アマプラで久しぶりに映画版を観て、そういえば原作読んでないことを思い出した。
    白鳥さんいつ出てくるのかな〜と思ったら結構後だったのか!
    映画のオリジナルキャラクターかと焦った。
    主人公の田口も映画、ドラマと全然違う。
    原作の田口は一人称が俺だし、予想よりかなり格好いいなあ。

  • 白鳥のキャラが強烈で魅力的
    バチスタ手術に潜む殺人鬼をあぶり出す過程が凄い!

  • なんだこれ?
    どこが評価され、おもしろいと思われているのかさっぱり理解できない。
    苦痛でした。

  • 登場人物のキャラが立っていて良いですね。
    面白くて一気に読めます。

  • 面白いです。一言で。
    「このミス」の審査員満場一致だったという、うなずけます。
    文体が独特。なんというか、男らしい(?)女々しくない。
    かなり難しい医療用語や、心理学用語が出てくるが、苦にならない。引き込まれます。
    そしてキャラ作りのうまさ。
    白鳥に至っては、主人公の田口を完全に凌駕するキャラ立ちぶり。絶対モデルがいるんだろうな~と思ったw
    ミステリーとしては、途中で犯人がわかってしまったり
    どんでん返し的には弱い部分があるけれど
    お医者さまならではの知識と、その他の魅力で気にならない。
    ミステリーというより、医療の世界、なかでも心臓外科手術室、という特異な世界のある意味異常さ、人間関係の深さ、人間心理の深さ・・・。
    医療系ドラマであり、人間ドラマであり、ミステリーでもある、と言った感じかな。
    一冊の中に盛りだくさん、船盛りの上にいろんな魚が載っている、という豪華な小説なのです。

    次の「ナイチンゲールの沈黙」、早く読みたい!

  • 第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。現役医師による医療サスペンスですが、専門用語も少なく、素人にも理解が容易です。また、ストーリー展開も速く、あっという間に読みきってしまいました。今年、映画が公開されますが、原作と映画で、登場人物の設定が若干違うようです。原作では、田口と白鳥は男と男のペアですが、映画では男女のペアに変わっているようです。そのことが、話の内容にどう影響するか、見ものですね。

  • ミステリーとしても面白かったし、いろいろ勉強にもなった。
    キャラが濃くていいなぁ。

    ある登場人物のセリフがなかなかに良かった。

    「ルールは破られるためにあるのです。そしてルールを破ることが許されるのは、未来に対して、よりよい状態をお返しできるという確信を、個人の責任で引き受ける時なのです」

  • H20/11/16読了
    犯人に驚き。そして残念。
    ラストに行き着くまでが面白かった。
    白鳥とバチスタメンバーの心理戦が魅力。
    動機はありきたりでつまらなかったかも。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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