スイッチ

  • 宝島社
3.54
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本棚登録 : 334
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796652476

感想・レビュー・書評

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  • 再読でした。

  • 久し振りに睡眠時間を削って読む程の小説で、読み終わるのが勿体無いと思った。
    主人公に共感出来る部分もあり、リアルだった。
    多分共感出来ない方が健全かもしれないが、どんどん惹き込まれた。
    主人公はコミュニケーションが下手で不器用で自分から人と関わらないが、誘われたらほぼ断らないというところがなんだかよかった。
    人は嫌いだが人と関わりたい気持ちはある。しかし、上手くはいかない不器用さ。日常的にイライラしている。そんな主人公に対して「満たされないからこそ生きている意味がある」という言葉は刺さった。作者のメッセージだと思った。他にも響く言葉がいくつかあって、よかった。
    サル男のような人がいたら確かに惚れるかもしれないと思った(笑)
    スイッチを押すことで消したいというのは聲の形を少し思い出した。流浪の月が好きな人は好きになりそうな小説かと思う。さとうさんの他の作品も読みたい。

  • 現実世界でも自分の人生とはあまり関わりのない人かな・・多分主人公からはスイッチを押される側にいるような気はしましたが、そのような人たちがどのような思いでいるのかについて少し思いめぐらせるようになった気がする。
    でも本質的に理解できない。
    それはお互い「他人」であるから仕方ない。それでも別によいという気分にもさせられた本でした。

  • スイッチがあればという設定はありきたりにも思えるが、人間関係の描き方が本当に秀逸。
    途中からグングン惹き込まれた。

  • 就職出来ずバイトもクビになる二十六歳の苫子の投げ遣りで自分を諦め持て余し続けている日々に酷く共感する。人生が面倒臭くて色んな人に引いて、清掃婦としてトイレをぴかぴかに磨き上げながら恋人はいなく、たまに恋愛でたがが外れながらもくたびれている。人を拒絶し切れない淡々とした不器用さと熱と後ろ向きなリアル。

  • こんな女の子いるんだ~~
    私は友達になれないかも・・・
    私は中島さんっぽいから
    ラブストーリー・・・なの?

  • 親近感の湧く、現代の若者の象徴みたいな主人公が繰り広げる日常と少しの成長。面白かったが、終盤減速したなぁ。

  • ★2.5

  • 第1回日本ラブストーリー大賞で審査員絶賛賞を受賞した作品。
    最初のページからどんどんどんどん引き込まれていって、あっという間に読み終わってしまいました。
    こんなに続きが気になった作品は久し振りだなあ。
    ラブストーリー大賞っていうわりに、主人公の苫子さんが最初っから人を消すために首の後ろにスイッチを探してるだなんて…!
    26歳フリーターで、自分を社会の負け組だと思っている苫子さんが、いろんな人と出会って少し意識が変わっていく。
    ほんとにリアルでリアルすぎて、なんだか心が痛くなりました。
    たぶん、私は苫子さんよりも結衣さんに近いのかな。
    私も、自分のスイッチを探さなくてもよくなるくらい、自分を好きになりたいな。

  • 世を斜めに見てる女性の話。

    全体的に退廃的な雰囲気だけど、嫌味ではないです。
    10代の頃を見せつけられているようで悶えます。
    でも好き。

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