ナイチンゲールの沈黙

著者 :
  • 宝島社
3.27
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本棚登録 : 4866
感想 : 689
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796654753

作品紹介・あらすじ

東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌-網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。

感想・レビュー・書評

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  • 予想していた犯人と違いました。残念。
    ちょっとひねって考えすぎました。
    犯人がどうこう言うよりも、登場人物の人間像やドラマが面白い作品でした。
    専門知識も面白さを引き出しています。
    前回の「チームバチスタの栄光」も同じように面白かったです。
    次の本が出てもやっぱり読むでしょうね。

  • シリーズ2作目。今作は前作とは雰囲気が違い、新しいキャラクターも増えて盛り沢山。白鳥の口より頭が目立った。凄い機械が出てくる。浜田は子供の時のトラウマから表裏のある性格になってしまったので、子供の時の境遇などは凄く大事なんだなと思った。どちらかというと前作の方が好き。

  • 今回はミステリー色強め
    田口講師と白鳥コンビも相変わらずで面白かった!
    そして未解決伏線もてんこ盛り
    デジタルハウンドドッグの今後の活躍も気になる!

  • こんなことあり得ない…って思いつつ読み進めた本。
    歌を歌って解決していくくだりは
    退いちゃうなぁ。

    愛すべきキャラクター、主任だった猫田さんが師長になって無茶ぶりしたり、
    シトロン星人とバッカスの繰り広げられるエピソードはもう最高。
    あの火喰い鳥、白鳥さんが加納さんにやれこめられている姿も爽快でした。
    島津さんや速水さんまで登場して豪華ラインナップ♪
    なので星四つかな。

  • 田口&白鳥コンビが立ち向かう2つ目の事件。

    今回は東城大学医学部付属病院の小児科病棟を中心にストーリーが進んでいきます。
    前作で白鳥に振り回されっぱなしの田口でしたが、今回は白鳥に苦い顔をさせる新たな人物が登場します。
    …といっても、田口はあいかわらず振り回されているのですが。

    医療現場の実情を踏まえた描写はよいのですが、本作の登場人物が持つ特殊な能力…というのにいまいち馴染めませんでした。
    ちょっと無理があるように感じてしまい、☆2つ。
    でも、田口&白鳥コンビの掛け合いがなんだか癖になってきたのでシリーズ3作目も読んでみたいです。

  • 文庫本上下巻で読了

    ジェネラルルージュの凱旋と同時進行で話が流れているらしいが、個人的にはチームバチスタの医療ミスか殺人か!?の流れとガラリと変わって病院内で起こる事件ではなく病院関係者が病院外で起こす事件。
    バチスタシリーズでなくとも普通のミステリーでありそうな話だったけど個人的にはチームバチスタよりこれが面白かった。
    なんかミステリーが強くてオカルトミステリー要素もあって、登場人物が魅力的だったなぁ。
    次のジェネラルルージュは序盤が同じってことで少し失速が心配

  • 看護師さんがやたら目立つ。
    ちょいパワーダウン。

  • 歌声にイメージを乗せることができる看護師・小夜と、網膜芽腫手術を控えた小児病棟のクールな瑞人を巡る、海堂作品の中ではちょっと珍しいSFチックなミステリー。若干ラノべっぽい部分が強いかも。謎解き部分が読んでいるときにはあっけなくなんだこんな感じか、で終わってしまったけれど物語を離れてAiやらDMAやら考え始めたらとんでもないことを言っているんだなと思った。映像化すると陳腐になってしまうタイプの作品だけど、メロディのつけられた「ラプソディ」も聴いてみたいなぁ、なーんて。

  • ミステリーというよりは、切ない病院物語という感じですね。
    普通に正当防衛だし、殺人事件自体が蛇足だったかも。

  • 「チーム・バチスタの栄光」の次作。小児科病棟が舞台である。
    作者は現役の医者でありながら、医療現場の現状を社会に知らせ、問題提起をし、結果人々に危機意識を持って欲しいと願う立場からそのツールを小説に求めたという。
    「子供と医療を軽視する社会に未来なんてない」と登場人物に語らせているが、当然である。が、実際、子供も医療も軽視されていることを現場の医師たちは実感しているからこそのセリフなのだろう。取り敢えず関心を持つことしかできないのだが、そんな現状の解決策はあるのだろうか。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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