ブレイクスルー・トライアル ~第5回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作~
- 宝島社 (2007年1月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796656733
感想・レビュー・書評
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第5回(2006年) 『このミステリーがすごい!』大賞受賞
懸賞金1億円の一大イベント<ブレイクスルー・トライアル>に参加することを決めた、門脇と丹羽。
それは、技術の粋をつくした難攻不落の研究所に侵入し、制限時間24時間以内に、所定のものを持ち帰るというものだった。
彼らにはそれぞれの過去があり、このイベントで優勝することによって人生を変えようと考えていた。
ひょんなことからイベントに紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループ、保険会社の依頼で、その強盗を追う私立探偵、研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人、ライバル会社から派遣されたスパイチームなどが参加を表明し、それぞれ思惑を胸にイベントに集結する。
侵入者を阻むため、各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。
さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群など、数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
評価なし
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ちょっと大味な気がした。
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セキュリティ会社の2社が凌を削る中、セキュアミレニアム社が主催する「ブレイクスルートライアル」が開催される。とある地でセキュリティを掻い潜って目的を達成出来るか? 背景にある人間関係が錯綜しているが、よく出来たストーリーで面白い。このミス大賞。
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特殊なシチュエーションや、魅力的な登場人物、番犬に始まり、生態認証や警備ロボットといったセキュリティを突破するアイディアなど、面白い要素が色々と詰まっており、読んでいる最中は結構楽しいのだが、読後は少々物足りなさが残る作品。色々な要素を詰め込んだものまとめ損なった印象である。ゲームの勝敗にしろ背景となる人間関係にしろ、納得感とともに物語が完結するような構成の工夫が欲しかった。
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実際にこう言う大会が開催されたら面白そう