ブレイクスルー・トライアル ~第5回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作~

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796656733

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  • 第5回(2006年) 『このミステリーがすごい!』大賞受賞

    懸賞金1億円の一大イベント<ブレイクスルー・トライアル>に参加することを決めた、門脇と丹羽。
    それは、技術の粋をつくした難攻不落の研究所に侵入し、制限時間24時間以内に、所定のものを持ち帰るというものだった。
    彼らにはそれぞれの過去があり、このイベントで優勝することによって人生を変えようと考えていた。
    ひょんなことからイベントに紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループ、保険会社の依頼で、その強盗を追う私立探偵、研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人、ライバル会社から派遣されたスパイチームなどが参加を表明し、それぞれ思惑を胸にイベントに集結する。
    侵入者を阻むため、各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。
    さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群など、数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。

  • ボリュームがある割には、読後のスッキリ感が無かった。

    いろんな視点で描かれるのは面白かったし、設定そのものも面白い。
    ただ、リアリティがない。

    もっとブレイクスルー・トライアルの中身が充実してたらよかったかも

  • 評価なし

  • 「受けるとも。メンバーは君と、僕と、それから?」



    セキュリティ会社のPRのために大規模侵入ゲームが開催され、それに訳ありグループが参加する。
    キャラクター像がしっかりしていて把握しやすく、会話も分かりやすかった。借金のかたに産業スパイするのも、銃器でやりたい放題するのも、サラッと出てくるので割と素直に読めた。バディ物も好きなので主人公サイドの関係性も良かった。中井さんが完全に部外者で、ラストまで食い込まなかったのは少し残念。グループが多く、各々の思惑で、それぞれ状況を理解していく展開も良かった。グループ全部が、違う目的で参加していたのはすごいな。ちゃんと参加したの主人公グループだけじゃないか。
    準備期間、ゲーム中、その後、でちゃんと展開するところもスッキリ読めた。やっぱり準備期間が一番ワクワクするのはなんでなんだろうか…

  • 2006年 このミステリーが凄い大賞の大賞受賞作品。作者は元SEだけあって、ハイテク犯罪描写も優れてます。

    情報セキュリティ企業の最新施に侵入するイベントの賞金は1億円。丹波と門脇は別の思惑を持ってチームを組む。丹波は娘を父から奪還。門脇はライバル企業のスパイ。

    凄腕の管理人。強固なセキュリティ。建物に偶然紛れ込んだ宝石を追う強盗団。管理人の娘とその恋人。

    複数の話が同時に進み、テンポ良いストーリーが展開する。読めない結末に手に背握ります。

  • ちょっと大味な気がした。

  • セキュリティ会社の2社が凌を削る中、セキュアミレニアム社が主催する「ブレイクスルートライアル」が開催される。とある地でセキュリティを掻い潜って目的を達成出来るか? 背景にある人間関係が錯綜しているが、よく出来たストーリーで面白い。このミス大賞。

  • 特殊なシチュエーションや、魅力的な登場人物、番犬に始まり、生態認証や警備ロボットといったセキュリティを突破するアイディアなど、面白い要素が色々と詰まっており、読んでいる最中は結構楽しいのだが、読後は少々物足りなさが残る作品。色々な要素を詰め込んだものまとめ損なった印象である。ゲームの勝敗にしろ背景となる人間関係にしろ、納得感とともに物語が完結するような構成の工夫が欲しかった。

  • 実際にこう言う大会が開催されたら面白そう

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