ジェネラル・ルージュの凱旋

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 651
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796657549

作品紹介・あらすじ

桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の"火喰い鳥"白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか…。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は救急医療が舞台。
    この人の本は本当に面白い。
    「チーム バチスタの栄光」、「ナイチンゲールの沈黙」、「螺鈿迷宮」とどれも面白かった。
    シリーズものなので、今までのつながりがあるので、だんだん面白さが増えてくる感じ。
    面白いだけでなく、問題提議が随所に見られる。
    できれば順番に読んでいった方が面白いと思います。

  • シリーズ3作目。噂の姫宮登場。今回は白鳥より田口の方が活躍。速水はかっこ良かった。ああいう上司の下では働きたくないが、経験値は凄そう。沼田と黒崎も登場。今回は恋愛模様もございます。病院は本当に問題だらけ。

  • シリーズ3作目。
    時系列的には、前作の『ナイチンゲールの沈黙』と並行して起こった出来事、ということになっています。
    厄介事を2つも抱え込んだ田口先生のうんざり顔が目に浮かぶようです…。

    今回の事件の発端は、救命救急センター部長の速水に対する内部告発文書でした。
    速水と同期である田口先生は、事件の調査を任されますが、打倒・田口を掲げる倫理問題審査会の前に苦戦を強いられ…。

    なんともネチネチとした嫌なヤツが登場するのです。
    こんな人が職場にいたら、さぞかし不愉快だろう…。
    そいつがどんな風にぎゃふんと言わせられるのかを楽しみに読んでいる自分に気付いて、苦笑いしてしまいました。

    速水先生の潔さがとてもかっこいいのです。
    映画では堺雅人さん、ドラマでは西島秀俊さんが速水先生を演じられたのだそう。
    どちらも観たことはないのですが、かっこいいこと間違いなし!…というキャスティングで、観たらさらに速水先生に惚れてしまいそうです。

  • シリーズ3作目。
    おもしろかった。
    それぞれのキャラが成長してる。

    沼田みたいな人いる。
    現場からすると一番嫌なヤツ。
    正論をふりかざすだけのヤツはいらない。正論を踏まえるヤツは必要。
    「ルールを守ること」と「ルールを創ること」は両輪。
    トップの仕事は決めること、新しい担い手を育てること。

    エンターテイメントでもあり、教訓もあり、恋愛?もありなおもしろい巻でした。

  • 前作ナイチンゲールの沈黙のサイドストーリー的な?
    氷姫こと姫宮も登場で強烈キャラを炸裂させたけどどうやら田口講師との出合いと本格的な活躍は次回作以後となりそうでこれまた楽しみだ!

  • ネコに小判。おっさんに口紅。

  • 大好きな速水先生が活躍♪
    やはり、救急の話は展開が多くて動きが早い。

    花房もすっかり大人(中年?)になっていて...
    あれからずっと、速水の背中を追っていたと思うと...

    若い看護師への嫉妬心も、切なく。

    その後の二人はこれから出てくるのかな?
    楽しみです。

    それにしても桜宮市は事件多すぎ...

  • 速水さんの生き様に惚れる☆映画が楽しみo(^-^)o

  • 破綻している医療システムをつぎはぎしている現状に対する苛立ち。
    人命第一といいつつ、それを敢行できない焦り。
    誠実な医療人であろうとすればするほど居場所がなくなるという矛盾。

    作者の思いや、描きたかった事がいろいろ盛り込まれていますが、
    今回は救命救急センターというメディアにもクローズアップされることの多い部門に限定してあります。
    焦点がきちんとあっていて、登場人物も魅力的で、ひきこまれます。

  • 速水先生がかっこいい!

    ダイナミックなストーリー、あくの強いキャラ達、病院という舞台設定。
    派手でドラマ的で、けれどありがちなものでは終わらない。
    海堂さんの言葉の使い方が好み。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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