- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796659192
感想・レビュー・書評
-
日本馬がなにかと海外に出ることは個人的にはあまり好きではないが、角居さんが目指したいと考える気持ちはよく分かる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今や押しも押されぬ調教師の一人の角居さんの頭角を現しだした頃の空気感が伝わってきて、大変興味深く読めました。書かれた2007年秋以降の事も読みたい気がします。ただ新書なんで、読み易い反面、もっと深掘りして欲しい点もあったり…
しかしながら規制と世襲ばかりで雁字搦めになっちゃってる競馬の世界で、高校卒業後初めて馬に触るような方がトップに立ったってのは、何を示唆しているのか、考えた方がいいのかも知れませんね。競馬の話ではありますが、同じような話は良く聞きますしねw -
角居さん全然競馬関係ない環境で育ったとか全然知らなかった。それゆえ結構しがらみもあまりなさそうで自由にできるというのはあるかもしれないけど。
序章にウオッカについて書かれているけど、やっぱ牝馬でダービーを勝ったというのは、調教師からしてもすごいことなんだなと思うし、思い入れも強いんだろうなぁ。
デルタブルースとかポップロックとかシーザリオとかカネヒキリとかほんと懐かしい馬が書かれていて、もうそんな昔のことかと懐古しました(笑)
やっぱりこれだけ名馬を調教してきて、数々のG1を取ってきた調教師でも、重賞を勝つことはほんとうれしいことなんだなぁと改めて思ったし、勝つまでに調教師だけでなく、厩舎のスタッフも含め様々なストーリーがあって、重賞を勝つというのが、どれだけ大変なのかわかった気がする。見る側としては、馬券に絡むような馬しか見ていなかったりするけど、背景にはこういう熱いスタッフ達の思いもあるのがわかり、もう少し競馬も違う視点で見てみようかと思った。
また、ディープインパクトのような超一流馬を管理するときは、厩舎サイドがすごく緊迫感を持ったり、神経質になっているというのは、見ているサイドとしてはあまり感じなかった。有名になりすぎると馬がファンのものになるというのは確かにと思った。
また東京競馬場が開催したら、競馬を見に行こう。 -
ドバイワールドカップを勝って、今や世界の顔にもなった調教師。
本のタイトル通り、封鎖的な日本の競馬界にあって、固定観念にとらわれず自分のやり方で成功してきた、そのエッセンスが詰まっているように思う。