- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796659963
感想・レビュー・書評
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2012年12月4日
表紙・本文デザイン/笠井修詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今まで数々の昭和史や先の大戦に纏わる書籍を読んできたが、本書のように適格な部分だけを明瞭に纏められた本はなかなか見つけられない。
断片的に知る事実も全てマンガという形でわかりやすく記されている。
◆日韓併合に異を唱えた伊藤博文暗殺による日韓併合への影響は、報復を恐れた朝鮮側からの打診。
◆関東軍は統帥権侵犯問題を基に世論を背景として満州事変を行い満州国を建国。リットン調査団は日本による満州の権益を認めながらも満州国については否認(後にバチカンなど22カ国などが追認)、日本は国際社会から孤立する。
◆言論弾圧などは天皇制廃絶を求める共産主義思想に対したもの。変わりに北一騎や大川周命による国家社会主義が台頭。
◆第二次上海事変は国民党軍により上海が包囲され民間人もアメリカ製の爆撃機により惨殺。日本は民間人の保護を目的とし派兵。
◆財閥と国会議員による結び付きを無くすために東条英機が企業献金を廃止、代わりに陸軍からの特別予算によって国会議員が当選し陸軍と国会の結び付きが強くなる。
◆ミッドウェーに至るまで暗号解析はされずに緒戦を勝ち続ける。後にゼロ線の性能がアメリカ側に知られ研究されてゼロ線の弱点を突く戦法を行われる。
◆便衣兵ももちろんだが、占領下における被占領国に対する立法の改竄はバーグ陸軍条約を無視する国際法違反。 -
大東亜戦争については、だいたい誤解が解けました。
私達日本人が、どれほど自国の歴史に無関心だったか。知らないことが多すぎた。
歴史の教科書に書いてあることが絶対ではない。
この漫画も完璧ではないですが、
私含むゆとり全盛期に教育を受けた人には、読むだけでも価値があると思いました。