名前のない女たち 3 (宝島社文庫 595)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796660822

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第三巻です。確か最初にこれを読んだ時はほぼ一気に全4巻を読んだので気分は非常に鬱々としていたことを思います。あまりに読み込んでいると彼女たちが放つ『負』の力に吸い寄せられるので注意が必要です。

    三巻目です。相も変わらず心はもちろんのこと、体も『壊れた』女性たちがてんこ盛りです。とはいっても、そのなかでもと自衛官だったり現役の大学院生だったりする企画もののAV女優がインタビューに答えているのですが、しっかりとした身分や『お堅い』仕事をしていたという隠れ蓑の裏側はやっぱりどこか壊れています。前に一度、興味本位でやったことがあるのですが、たとえば、彼女たちの名前をインターネットで検索してみても、現役で活躍している女優はほとんど存在しません。

    みんな、消えるようにして辞めていく。それが当たり前になっているようです。それがいわゆる『企画物』と呼ばれるAVに出演している女優たちの『末路』なのでしょう。僕もこの本を読むまではまったく知りませんでした。読んでいて気分が重くなりましたが、日ごろ彼女たちにとっても『お世話』になっている身としては

    こういった現実を直視しなければなんて思っているんですけど、ね。ただし、読むかどうかは自己責任の範囲内でお願いします。

  • 読んだあと、絶望としてしまった。こんな世界もあるんだなーと。

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著者プロフィール

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

「2020年 『日本が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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