サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254)
- 宝島社 (2007年11月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796661553
感想・レビュー・書評
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金融知識のインプット用に。<br>
投資銀行はサブプライムを証券化したというより、証券化された債券に投資をしてたのね!と今更ながら気付いたww詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リーマンブラザーズの経営破綻など、最近の世界経済は凄いことになってます。
そんな中遅れてはいけないと思い読んでみた。今までいろいろな人に教えてもらってきたサブプライム問題。未だにはっきりとは語れないけどさすがにどんなものかはわかってきました。少しずつ知識を蓄えたい!
せっかく読んだので、ゆっくりと一章ずつまとめていこうと思ったのですが、あまりにも面倒くさいので最初の方だけ。
アメリカンドリームの象徴である「住宅」を政府が誰にでももてるように推進する政策を打ち出す。その一例が、住宅ローンを所得から控除できる「住宅優遇税制」など。しかし、00年のITバブルの崩壊、01年の同時多発テロで不況に。アメリカの金利を決めるFRBが超低金利政策を打ち出す。そして住宅ローンの金利も低下し、住宅ブームへ。またITバブル崩壊により、投資家は株から不動産への投資をはじめた。
そして金融技術の発達により、サブプライムローンの証券化が行われ、住宅神話と重なり儲かるシステムが完成。その仕組みについては第二章の図で詳しく書かれています。あと証券化とかよくわからなかったけど、ここに書かれていてなんとなくイメージが出来ました。
僕が知りたかったことはこういう仕組みについてで、今までいろんな人に教わってきたことも貢献し、そこそこ(それでもそこそこw)理解できました。
これでサブプライムが儲かると判断しだし、とにかく契約を取ってくればOKという流れが出来、契約を取ってくる悪徳ブローカーなども多数出現してきた。ザ・モラルハザード!さらに格付け会社などの後押しもあり、どんどん証券が売れ、住宅バブルの真骨頂。
こうしてどんどん儲かっていったのだが、住宅神話の崩壊によって全てがパーとなるって流れだと思います。日本のバブルに相当似ているが、さらに金融技術の発達によって証券化というものも出てきたために、国内にとどまらず、全世界にまで影響を及ぼすことになったというのがサブプライム問題だと思います。違ってたら誰か教えてw
今後アメリカの覇権はどうなっていくのか?など今後の世界経済に注目です!!
さすがにめんどいので、レビューはここまで(笑) -
昨年出版の本なので、情報的に少し遅い箇所はあったが、
非常に分かりやすく「サブプライム問題について」が解説されていた。
かなり勉強になった。
特に以前から、ぼんやりとしかわからなかった「証券化」のことが
理解できたのが嬉しかった。
ただ、話の内容が、
私自身が大嫌いな分野(金・金、権力、欲望、搾取など)の話だったので
読んでいてすごく疲れた。
そんなに皆、自分だけのことしか考えられないのか?
そんなに、自分だけ「利益」を独占したいのか?
欲があるからこそ、
成長できるのはわかるけど
モラルをもっと大切にしてほしい、と思った。
2008.9-35 -
概要はわかった。
(2008/09/10) -
わかりやすい。
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最近、ちょっと昔に読んだ本を読み返しています。
それは、このブログを始めたのがきっかけで、
せっかく、昔読んで多少ともおもしろかった本を残さないのは
もったいないと思ったからです。
本書は、その昔の本にあたります。
内容は、タイトル通りそのものです。
これは、知識系の本ですので、筆者の言いたい事が
特に記載されているわけではありません。
しかし、サブプライム問題がなぜ起こったのかははっきりと
理解・認識できます。
今でも、この問題によって大きな損失が度々明るみに出ますよね。
結局は、高度な金融システムと悪徳な銀行マン・証券マンによって
この問題が発生したと考えてもいいと思います。
(ただ、甘い汁に集った人達にも責任はありますが)
そして、今後は私達は欺されないように、より知識を身に付けて
いかなければなりませんね。 -
私には少し難しかった。繰り返し読めば違うのかもしれないが。
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サブプライムとは何かを適切に、そしてわかりやすく解説。サブプライムローンの複雑さをここまでわかりやすく解説した本はないだろう。Lenderの裏にSIV(Structured Investment Vehicle)というものが存在しているとは知らなかった。まさしく住専の破綻時に明るみになった事を同じではないか。度々出てくる日本のバブル崩壊との比較がサブプライム危機の深刻さを教えてくれる。2005年、6年が一番多くのサブプライムローンが組まれたということで、そのほとんどが2/28や3/27ということで、これからまさしくサブプライムローンの恐ろしさを身に染みる人達が増えるということで、この問題はまだまだ牙を剥き切っていないということが予想される。サブプライム危機を知ることで様々なことが明るみになり、様々な事をうかがい知る事ができるのはとても興味深い。
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サブプライム問題の発生原因と、それがどのような影響を与えたのかについて詳しく述べられている本です。筆者が長年、米国に足を運び、記録をつけていただけあります。特に米国の国民性(マイホームを持つことが米国民の夢)などは、実際、米国にいかなければわからないし感じ取れないことだと思います。そのような国民性がサブプライム問題の原因の一つと言及する本書は、サブプライム問題を金融・経済以外の側面から見る面においては優れているかもしれません。
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この件に関してほとんど予備知識のない一介の大学生が読んでも何の苦もなく理解できるばかりか、一見すると経済的な観点に終始してしまいそうなこのサブプライム問題を、将来的な覇権の変遷という国際政治の分野にまで視座を拡大させてくれるつくりになっている。図表も多用されており、明快かつ読みすすめやすい。