サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254)
- 宝島社 (2007年11月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796661553
感想・レビュー・書評
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サブプライムで損失をかなり出した会社にいるので、サブプライムって何?ってきかれた時のために購入。
あー本当せちがらい。
NINJAローンとか驚くべき。
やっぱ資本主義ってそろそろ限界なんじゃないかと思わせる。
2008,february詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サブプライム問題の本質とは何か、が平易に解説されています。淡々とわかりやすく書いてあるためかえって問題の深遠さが垣間見え、迫力を感じます。
問題の根は「証券化」。どんなに質の悪いローンを組んだとしてもそれが証券化され高いレーティングがついてしまえば買い手にはわかりません。ある意味食品偽装と同根の問題があるのかもしれません。
問題は、アメリカ発の住宅不況がサブプライムローンを証券化した商品を通じて世界中にばらまかれることです。
次は(これも食品と同じように)中身がちゃんとわかるようなリスク表示という問題に行くのだろうと思います。
それにしてもアメリカの住宅ローン、収入なし、仕事なし、資産なし、でも貸していたとは…日本のバブルよりひどいのでは。 -
2008/01/17購入
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サブプライム問題がどのような背景の基,発生したのかについて詳細に書かれている。そもそも、この問題は、サブプライム層向けの住宅ローンが事の発端ではなく、アメリカの住宅ブームによる住宅価格の上昇に乗っかった金融機関の杜撰な体制に問題があった。また、それと併せて、住宅ローンを貸付けた銀行が、それらの集合体(ローン債権)を証券会社に売却し、証券化され、世界中の投資家に出回ったことがこの問題の大きな要因である。いずれにしても、サブプライム問題の影響はさらに拡大するものと考えられ、アメリカ経済の停滞を受け、世界中が金融恐慌に陥る可能性も示唆される。本書を読む事で、曖昧にしか知らなかったサブプライム問題について深く知ることができ、また、単にアメリカ経済の問題ではなく、今後、世界中の経済問題に発展していくその理由を知ることが出来た。
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金融技術すげー。ってのが正直な感想。
知らないところで、技術はすっごく進化してる。
ローンの証券化っていうのが、初めて聞いてびっくりした。
本によると何でも証券化できるらしい。特許とか映画の作成とか。。
この問題はだいぶ長引きそうだな。さまざまな要因が絡みすぎて一発で解決っていうのが難しいそう。
と、いろいろ勉強になった本でした。 -
問題発生から今後の課題までを追う1冊。構成はシンプルだけど、時事問題を扱う新書としてはでき◎
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わかりやすかった〜。住宅ローンを増加させたアメリカの国民的心理やブローカーのモラル・ハザード、それを全世界に撒き散らした証券化という金融技術、そして中央銀行と市場の闘いの中で中央銀行がバブルを放任してしまった環境などなど、いろんな要因があって今回のサブプライムの問題に発展したことがわかった。終章の世界経済の展望もおもしろい。読んでるとアメリカ帝国の崩壊も説得力があるように思えてくる。
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2時間で読める。
どのような貸し込みが行われていたのか、ということを過去の新聞記事やウェブサイトを例示的に使用して説明している。わかり易い。
米国の借金(=国債)によって成り立って来た戦後経済体制が転換する契機になるかもしれない、という彼の推測はあなかじ大袈裟ではないと感じさせる。
また、日本でも団塊の世代が年老いていくにつれ、リバースモーゲージの悪徳業者が、米国サプフライムのレンダーのような貸付行為をするのではないか、という警鐘も興味深い。
著者のサイト:
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17202
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おもしろい。勉強になりました。