おみくじの原価は1円!―時代を超えて生き残るビジネス (宝島社新書 261)
- 宝島社 (2008年2月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796661560
感想・レビュー・書評
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:336.85||K
資料ID:95080047詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
具体的で面白い。
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原価に特化したお話。若干内容にデフォルメがあるか。
・原価を意識すれば目安が見える
・アイデア次第で石ころに価値が
・損益分岐点 -
おみくじは最も優れた商品と言い切る著者。
物やサービスの原価を明らかにし、マーケットのあり方まで言及する。
究極は、原価ゼロの商品(葉っぱ、水、空気?)。
アイディア次第でいろいろな物ができるものですね。 -
[ 内容 ]
本書では、ものやサービスの原価を切り口に現代の消費を分析しながら、儲けのからくりを解き明かす。
どうやって儲けているのか。
「原価」がわかると儲けのしくみが見えてくる。
[ 目次 ]
1章 なぜ、おみくじビジネスは1000年以上続いているのか?(おみくじの100円はなにに対するものなのか? 「原価グセ」をつければ、正しい選択力が身につく ほか)
2章 なぜ、1杯390円のラーメン店は儲かっているのか?(「集客商品」と「収益商品」 ファミレスのドリンクバーの原価はいくら? ほか)
3章 原価ゼロビジネスの舞台裏(捨てるものを売って金持ちになる 葉っぱを「つまもの」という商品にした農協職員の発想 ほか)
4章 サービス業の原価をとことん探る(「夢」はプライスレスという儲けのマジック 現実的な金額を「体感」しろ ほか)
5章 究極の原価ゼロビジネスは「代行業」(ランニングプロフィットをつくり出せ 原価を意識すれば儲かる企業体質になる ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
おみくじの原価は1円! 暴利多売、すなわち楽して儲けるということについて書かれた本。まあ、おみくじの原価率が1%といっても、円でいったら99円。一人が何度も買うものではないから儲かってるかどうかは微妙なところだけれども。 http://amzn.to/byFskf
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200909/ファミレスでは食事が「集客商品」でドリンクバーが「収益商品」/色つきの水で儲けているのに、それを消費者に悟られないようにして、むしろ「飲み放題で得したな」と思わせるのが賢いビジネス/スーパー銭湯は中で売るカキ氷・アイス等で儲けている/ビジネスではお客さんになって聞くことが大事。ライバル会社に「どうなってるの」と効いても教えてもらえないが、お客さんには情報公開する/「六甲のおいしい水」は加熱処理をしておらず兵庫県では条例違反だった。大阪京都で大ヒットしたため条例改正へつながった/写真屋の七五三「早撮り」キャンペーン/理髪店のサービスを細かく40項目に分けて、いらないサービスを削除していったことで「1000円カット」が可能になった/元手のいらない手数料ビジネスは売上の100%が儲け/人がもったいないと思わずに使っているものほど原価率が低く、儲かるビジネス:小銭感覚/
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経済書なのに「つまものビジネスの成功を支えたのは開発者の情熱」の項目で涙してしまった私。作者が言いたかった『ラクして儲ける』とは全くもって対局にあるのだけれと、やはり労働には汗水が似合うと思ってしまう。
原価を考えればあらゆるビジネスのヒントになる。
なるほどなるほど、ハンバーガーの原価、ドリンクバーの原価、銀行の時間外手数料の原価、らーめんの原価etc、生活に密着した商品の原価を教えてくれる。でもこれらを考えながら生活していくって、なんだか味気なくなりそうな感じ。というところで4点かな。
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ありふれていて、そして目立たない。なのに儲かっている商品に目を向けさせてくれる。
言われてみると「ああ、なるほど」と思うのだけれど、かといって大して腹立たしくもならない、そんな商品を扱うのが優れたビジネスなのだと思う。
素養の一つとしてアリな一冊だと思う。 -
原価とは商売人のまず先に気にすることであり、そのビジネスモデルの根幹をなすものであることから、街中の商店・企業について想像(推測)することは楽しい。
スケールメリットを仕入れ値を下げ、効率化を目指し固定費を下げる、といったことをすれば収益は上昇していくのだが所詮ビジネスモデルそのものが変わるわけではないのでやはり仕組みが重要だ。
トピックは豊富だが、読み飛ばす本であり再読には値しない。まあ、長距離移動時の息抜きの本かな。