ヒステリック・サバイバー (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 96
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796664158

感想・レビュー・書評

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  • なかなかに深い
    んだけど読後感が…w

  • アメリカで銃乱射事件に巻き込まれ,トラウマを抱えて帰国した少年が,日本の学校で体育会系・オタク・ヤンキィ間の争いに巻き込まれる話。
    半藤が少し現実離れし過ぎているが,体育会系の裏の醜さや,オタクの屈折っぷりがうまく書かれていた。

  • 同郷出身の作者と言うことで購入しました。結構無理な設定かな?と思いましたが読み進めるうちにハマってしまいます。とてもダークな青春小説?といった感じでしょうか。

  • アメリカで銃乱射事件に巻き込まれた三橋和樹は、友人が次々に殺害されていく光景を目の当たりにし心に深い傷を負ってしまう。
    帰国後通い始めた中学校で待ち受けていたのは、生徒間に潜む根深い対立と差別の実態だった。
    激化の一途を辿る対立に巻き込まれていく和樹の運命は…。

    一作目の「果てしなき渇き」には遠く及ばず残念、がっくりでした。

    魅力的な登場人物は何人か登場するのですが、そのキャラを活かしきれていないのが消化不良でした。
    吃音のゴスっこちゃんは個人的にとても気に入りました。

    もっと残酷で陰惨ないじめとそれへのもっと残酷な復讐を期待したのに。
    主人公が勝手に深く悩んで、ついていけなかった。
    頼むぜ深町!!!

  • 偏見はすべてに「悪」を生む。的な、舞台はアメリカの無差別銃撃事件から、日本に。事件に巻き込まれた主人公が同じような事件に巻き込まれて、精神的な痛み繰り返す。中で、周りの子達の介在が序所に立ち直りのきっかけを与えてくれる。その子たちも実は重い体験を持った子だった。本書の解説に全てを表現してくれる文章が=本文より=「血みどろで、刺々しく、リアルでブルータスな小説ではある。だが、それでも本書が最後にもたらすのは爽快な感動だ。」=====と、感動まではしなかったが、爽快感は残った。結末に悲壮感がない「これからへと続く」未来を感じ取る事が出来たからだ。


  • 暴力シーンが苦手な人にはちょっときついか。
    冒頭の乱射事件、そしてリンチ。


    後半部分は村社会にも通じるような、狭い世界で通用する、子供ならではの理論による対立。
    でも、そこにあるのはまさに、世界に渦巻く戦争の本質なのかもしれない。


    幼稚で乱暴で残酷。
    でも、なんとかかんとかそれを乗り越えたところに、現実解が現れる。
    甘かない、幸せだけじゃない、ざらついている血の味がする、とりあえずの小休止なのかもしれない。
    それでもそこに、なんだか爽やかな感触がある。すっごくリアルな。

  • 全部読んでは見ましたが、うーん...無理。
    自分には合わないス。
    どう読めば面白くて、良いのか教えてください。

  • 初読:2009/03/28

  • 2009年一発目。自分には珍しく、題名に惹かれて(普段は必ず下調べをしたり、贔屓している作家を読んだりなので)読んでみることにした。
    思ったことは、引っ掛かることなく読める小説を作ることの難しさを知ったというか。描写が大げさだったり、比喩が分かりづらかったり、台詞が誰のものなのかわからなかったり、物語どうこうの前に、その中に入る前でだいぶ苦労した。
    まぁ、そこに慣れてしまえば、後半辺りからは楽しく読むことが出来た。が、とにかく読みづらかった。
    面白かったけれど(これを面白いといえてしまうのはどうかと思うが)何が言いたいのかも掴みづらかった。グログロさせて重たくしたけど・・・で?っていう。
    ★★★は、前半★★、後半★★★★って感じかな。 まぁ、ヒステリックサバイバーだよね。
    (2009.01.04)

  • 体育会系中学生VS オタク系中学生…というと金八か中学生日記か、というかんじですが深町だから暴力も閉塞もリアル過ぎて容赦ないよー。窒息感で鬱になれます。ただ、前作と比べると救いがあります。前作と比べて、なのでものすごい明るい訳でもないですが、まあ現実並に。体は鍛えておくべきなのか。素で現実社会ってこれくらい危険ですね?というのは分かるんですが、全体的に町や学校に流れるピリピリ感が今イチ理解できないのは私が根っからのKYだからでしょうか。その殻が何でそんなに厚いのかが分からない。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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