- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796666985
感想・レビュー・書評
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岡崎 京子(おかざき きょうこ、1963年12月13日 - )は、日本の漫画家。
●2022年8月7日、追記。
著者、岡崎京子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
岡崎 京子(おかざき きょうこ、1963年〈昭和38年〉12月13日 - )は、日本の漫画家。
1980年代から1990年代にかけて、多くの優れた作品を発表、時代を代表する漫画家として知られた。しかし作家活動の頂点にあった1996年(平成8年)に交通事故で重傷を負い、後遺症で作家生命を事実上絶たれた。
休筆後20年以上を経てもなお、過去作品が断続的に復刊され、また映画化されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これ読んだとき中学生だったあたしは、自分の人生最高でもルミちんだろうとか思ったんだわ
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河口にほど近く、広く、ゆっくりと澱む河。セイタカワダチソウが茂るその河原で、いじめられっこの山田は、腐りゆく死体を発見する。
「自分が生きてるのか死んでるのかいつもわからないでいるけど/この死体をみると勇気が出るんだ」。
過食しては吐く行為を繰り返すモデルのこずえもまた、この死体を愛していた。
ふたりは、いつも率直で、「かわいい」ハルナにだけは心を許している。
山田を執拗にいじめ抜くハルナの恋人、一方通行の好意を山田に寄せる少女、父親のわからない子どもを妊娠するハルナの友人。
それぞれに重い状況を抱えた高校生たちがからみ合いながら物語は進行する。そして、新たな死体が、ひとつ生まれる。
岩井俊二監督作「リリイシュシュのすべて」のような繊細なタッチで、表向きは他愛のないダイエットやファッションの話に明け暮れる高校生活の裏にある、生きていることや愛されている実感が持てずに死体や摂食障害やドラッグや恋愛にのめり込む高校生の形にならない悩みや嫉妬や欲望を丁寧に描いて、岡崎京子の最高傑作として読み継がれています。
「食べたい、食べたい、お腹がはちきれるほど、すべてを忘れるほど、すべての欲求と不安を満たすほど、そしてすべてすっかり吐き出してしまうのよ、全部空っぽになるまで」「世の中みんなきれいぶってステキぶって楽しいぶってるけど、あたしにも無いけど、あんたらにも逃げ道ないぞ、ざまぁみろって」などの印象的な台詞も、記憶に残ります。
「平坦な日常で僕らが生き延びること」 -
「平坦な戦場で僕らは生きている」
世界は意外と狂気と狂喜に満ちているけれど、
そこを平然と通り過ぎる。
そして忘れて生きる。 -
ちょっとした偶然から再読。
ワタシみたいなオシャレCUTIE娘にはバイブル!!・・・嘘です。CUTIEなんて読んでませんでした。娘でもないです。
1994年発表時から評判が高く、「マンガを超えた最高傑作」とかの大絶賛の評論を見て、どうも違和感を覚えていた。
いやいや、本当の「空虚」ってのは、もっと凄まじいものじゃないの? と。
死もセックスもあまりにもフラットにしてしまいつつ、最後の「救い」があまりにもフツーなんじゃないかと。(それも80年だから)
傑作の「匂い」とか「雰囲気」や「意気込み」はわかるんですけど、岡崎のマンガ、もっと面白いのあるんじゃない?
同じ川と高校生なら、この10年前、84年の吉田秋生の「河より長くゆるやかに」のほうが名作だと思う。
再読して気づいたのは、夏目漱石っぽいかも・・・。気のせいかな。-
初めまして。
談話室経由でお邪魔しました。
私は岡崎京子作品は割と好きですが、
かといって全作制覇しているわけでもない、その程度のファ...初めまして。
談話室経由でお邪魔しました。
私は岡崎京子作品は割と好きですが、
かといって全作制覇しているわけでもない、その程度のファンです。
で、既読作品の中では、これが一番、自分内評価が低く、
世間での褒めちぎられっぷりに軽い違和感を覚えていました。
そんなわけで、chabu-daiさんのレビューにブンブン頷いてしまった次第です。
ちなみに、
★2つ評価のレビューをお気に入り登録したのは初めてです(笑)2012/09/27 -
ふかがわさん、ありがとうございます。
岡崎京子については、面白いけど、過大評価というか、変な持ち上げられ方されているのも気になります。
ふ...ふかがわさん、ありがとうございます。
岡崎京子については、面白いけど、過大評価というか、変な持ち上げられ方されているのも気になります。
ふかがわさんの本棚拝見しました。マダム・エドワルダのカセットブックがあってびっくりです。NHKテレビのインディーズ特集か何かで、「20世紀の世紀末は嫌いです」「なんで?」「明るいから」というやり取りを聞いて大爆笑したのを思い出しました。2012/09/27 -
再度お邪魔いたします。
……マダム・エドワルダ、は、恥ずかしい(汗)
登録しようか、ちょっと迷ったんですが。
あの「20世紀の~」のく...再度お邪魔いたします。
……マダム・エドワルダ、は、恥ずかしい(汗)
登録しようか、ちょっと迷ったんですが。
あの「20世紀の~」のくだりは確かYouTubeで観ました。
この人何言ってんのかなって思いました。
曲は好きなんですけども。2012/09/27
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心の本棚にしまっておく一冊、脱力(?)した絵柄を楽しみながら読んでると突然ナイフでスッと皮膚を切られるような展開
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ハルナ目線で読んでいて、周囲の子たちのことは色々と思っても、ハルナについては同化してしまって考えていなかったので、吉川さんのハルナについての一言にざっくりやられた…。
神経が肌を突き破ってしまって、空気に触れて痛み続けてるみたいな子どもたち。
十代で読んでいたら、私、どう感じたのかな。
あと、映画(未見)で話題になった時も、私ずっとタイトルを「リバース・エッジ」だと思い込んでいたんだけど、川が終わるところ、なのね…。
いいタイトルと場所設定だなぁ…。 -
初岡崎京子作品 ある日いじめられてた同級生を助けてあげたらとんでもない秘密を打ち明けられる。学校の裏の藪の中には白骨化した遺体が捨てられていた。生きてる実感が沸かないときに興味を持って読んでみたら案の定面白かった。
「自分が生きてるか死んでいるのかいつも、わからないでいるけど この死体をみると 勇気がでるんだ」なんでだろうこのニヒルにすごい説得力を感じる。 -
岡崎京子の漫画って、全然楽しめない作品だなと読むたびに思い出す。
ずーんと重くて、ショッキング。
そして俺のあまり知らない(覚えていない)あの時代の空気感を切り取り過ぎているだと思う。過剰なまでに。 -
汚い河の近くにある高校に通う3人の高校生たちが共有した秘密。高校生たちは皆「衝動」で動いている。