- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796667906
作品紹介・あらすじ
那由多小学校児童毒殺事件-男子児童が、クラスメイトの男子児童を教室内で毒殺した事件。加害児童は、三日後に同じ毒により服毒自殺を遂げ、動機がはっきりとしないままに事件は幕を閉じた。そのショッキングな事件から30年後、ある人物が当時の事件関係者たちを訪ね歩き始めた。ところが、それぞれの証言や手紙などが語る事件の詳細は、微妙にズレている…。やがて、隠されていた悪意の存在が露わになり始め、思いもよらない事実と、驚愕の真実が明かされていく。『このミステリーがすごい!』大賞2009年、第7回優秀賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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近所の図書館で「このミステリーがすごい!」入賞作品特集が組まれてて、そこで手に取った。
30年前に小学校で起きた殺人事件。当時のクラスメイトの証言、手紙から少しずつ隠されていた真相が明らかになっていく。
黒幕?の存在は分かりやすいけど、動機の核心は最後に判明するから、ずっとドキドキするし、はやく続きを…とどんどん読み進めてしまう。おもしろかった。
たまたま同じ日に湊さんの告白を読んだんだけど、少し展開が似てたな。笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に面白かった。
半日で一気に読んでしまった。
テンポも良く途中でダレることもなかったので読みやすかった。
犯人は途中でわかったけど、事件の真相に辿り着くまで何度も裏切られた(苦笑)
著者の他の作品も読みたいと思う。 -
『このミス』に期待し過ぎた…かも。
前半は勢いよく読めたけど後半失速。 -
30年前の毒殺事件について、当時のクラスメイトや関係者にインタビューをし、真実を明らかにしていきます。
類似作である湊かなえの『告白』が一歩早く出版されたのは気の毒としか言いようがありませんが、それでも型に嵌った展開と題材にオリジナリティーを感じられないのは不満が残ります。
ただ、黒幕らしき人物が登場してから展開される「何故犯人は色々ある毒の中からそれを選んだのか」という動機の謎解きは目を見張るものがあり、ミステリーとして巧く纏まっていると思います。 -
おもしろい。湊かなえっぽい。ありがちだけど、よく考えられていると思う。でも、最後キレイにまとめすぎて残念。
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湊かなえ的一人称語りの小説。
はじめはぐいぐい引き込まれておもしろかったのだけど、読み進めていくうちに出来過ぎ感が強くなってしまって少し冷めた…
小学生でこれはないだろっていう。
でもさすがこのミスという感じでした。
先生のこともっと深めて書いてくれればよかったなぁ -
『毒殺魔の教室』
-塔山郁-
△
クラスの問題児がクラス1の人気者を毒殺。
その裏に隠された本当の動機とは。
当時の同級生の証言や話で章を区切っていて構成的にはとても好みで読みやすく一気読み。
が、クライマックスに向かっていくにつれ急失速…。
「告白」と似た雰囲気ではあったが、最後まで先の読めない展開という点で「告白」の方が引き込まれていった。
最近の小学生ってみんなこんな感じなのか?
怖い世の中だ。 -
なじ■
このミステリーがすごい!大賞作。
小学生男児がクラスメイトの男児を毒殺した事件から30年後、
ある人物が事件関係者を訪ね歩き、
事件の真相を導き出していく。
恩田陸さんの『Q&A』や『ユージニア』のように
インタビュー、独白などの形で一つの事件を
様々な視点から探っていく形式の話が好きなので、
少々物足りなさはあったもののこれも面白く読めました。
ストーリー中に語られていた些細な事柄が
全てもらさず後々の展開に繋がっていたのも良かったです。