シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)

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著者 : 増田俊也
  • 宝島社 (2009年6月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796669030

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シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  渓流釣りや狩猟をそのうちしてみたいと思っていたのだが熊が怖すぎて無理になる。本州にいるのはツキノワグマでヒグマではないのだが、それでも熊というだけで超怖い。ヒグマのついていろいろ詳しくなった。

     とても面白くて最後までぐいぐい読んだのだが、最後の方はちょっと大味だった。娘が何度も口にくわえられて連れて行かれそうになるのにあんまり怪我をしていなかった。子供が悲惨な目に会うのは読んでいてつらいのだが、それまで無慈悲な鬼神ぶりを発揮していたのに、トーンが変わっていた。庁舎にたどり着いた時になんで娘を一緒に建物に入れないのだ?と疑問がわいた。

  • 北海道の、山間部で仕事をしている方に勧められました。昔の事件がベースになっていると聞かせれたので、ものすごくリアルに感じて震えた一冊です。

  • 2013.10.23 読了

    ヒグマもの。 2冊目。

    ファントムピークスよりももっと怖い…

    武井壮でもギンコには勝てないかも。

    薫は娘を守れたけれどギンコは仔グマを守れなかった。
    人間の味を覚えてしまった仔グマの行く末は…

  • 怖すぎる…。
    ホラー小説が子供だましに見えるくらい怖い。北海道の山間部にはもういけない。
    まさしく弱肉強食。ヒグマの前では人間なんてただの食糧かよ。
    フィクションとわかっているけど、可能性としてはある。速攻で食い殺されると思うが…。

  • 恐かった・・・。次々に人が死んでいく。フィクションだと分かっていても、本の中の話だと分かっていても、熊の息遣い・視線がすぐ後ろに感じられるような、自然の中に放り出されたような緊張感があります。
    吉村昭「熊嵐」もそうでしたが、人間相手よりも、自然や動物を相手にすることのほうが絶望的という感じがします。。。
    実際、登別の熊牧場に行ったとき、ヒグマを前にして「あ、おれ死ぬ」って思ってしまいました。それくらい、説明の余地が無いくらい、生物としての強者弱者を感じた。
    この感じを本にするのは、ホラーとして確かにあり。ただのスプラッターものじゃなく、その場にいるかのような臨場感・自然さを感じ取れたこの本は恐くて面白かったです。

  • こぉわぁぁぁぁ〜!!
    ギンコ、こぉわぁぁぁぁ!!
    ヒグマ三作品目にして、最強に怖かった。
    本を読んでるだけなのに、軽くパニックになった。
    私が道民だったら、もう全てを投げ出し引っ越ししちゃいそうな勢い。
    まさに、解説の作家さんが書いてる状態。
    『九州はツキノワグマすら絶滅』っていうのを、ネットで何度も確認しながら読んだ。
    マンションの上階だけど、ベランダの窓の外にヒグマが居そうで、夜相当怖くて眠れない眠れない。
    何がって、あり得る恐怖だから。
    実際、ちょっとネットで調べたら、事実として同様の事柄が沢山出てくるから。
    三毛別然り、福岡大ワンゲル部然り。
    ロシアの母親に電話しながら然り、数年前の秋田のクマ牧場然り…。
    自然では当たり前かもしれない、生きながら時間をかけて食べられる恐怖。
    その呻き声を聞き続ける恐怖。
    助かっても、手術痕とかと違って生々しく残るであろう傷跡と、心的外傷後ストレス障害。
    あぁ、もう、本当怖い。

    物語の途中で出てくる、シャトゥーンの性質の一つ一つが、恐ろしい方向に回収されて行って、物語を読みながら耐えられなくなりそうになった。

    西が高橋と追わなければ、手負いにならなければ、車は無傷で食べ物も着いたかもしれないけど、床下に遺体が埋まってたら、もしかしたら遅かれ早かれ狙われたかもしれないし。
    あぁ、もうほんと、こぉわぁぁぁぁ!!

  • 冬の北海道の森の中で、小屋に閉じ込められた7人がヒグマに襲われる物語。

    面白かった!
    展開が早くぐいぐい読ませられる。

    ストーリー的にはかなり残虐。登場人物があっさりと熊に襲われ殺され食われるし。あっさりな人はホントにあっさりと、、、そして描写もエグイ。。。
    でも、そこがいい。実際にはそんなものだろうし。

    こう言う強大なものに襲われるものとしては、ストーリー的にはわりとありがちではあるのだけども、細部にすごいリアリティがあって、それを読み手に現実感と恐怖を与えていると思う。
    きっと冬の雪山での経験が多いんだろうな~。ふとした雪の防ぎ方とかが、すごく細かくて。そう言う本筋とは関係ない細かいところ読むだけでも面白い。

    ただ、各人の描き方がちょっと薄いかな、と言う気はした。西は一癖ありそうな感じなのに、たいした事なかったり、薫と後輩くんの恋愛的なのも何か急だし。
    そもそも、最初のあたりで、各人別の章立てっぽくなってるんだけど、そもそも必要だったのかな?って気がするな。

    でも、脱出アクションものとしてはとても楽しかった。

  •  神の使いとも称されるヒグマ。実は最強の肉食獣…

     道民なら、三毛別事件や福岡大遭難事件、三毛別事件を題材にした、吉村昭の小説「羆嵐」などでその恐ろしさは多少認知していると思います。

    しかし、改めてその知能、運動能力、爪と牙の殺傷力の高さに圧倒されます。

     手負い、子連れ、穴持たず、しかも人の肉の旨さを知ってしまった巨大ヒグマに、「食糧なし」「銃なし」「電話なし」で対峙しなければならなくなったら?しかも助けが来るのは6日後。

     ヒグマに追走されながらの雪山行など手に汗握る場面の連続です。

     この小説のポイントは、ヒグマが人を食べる描写に尽きます。それがこの本の恐怖の根源でもあるのですが。

    ヒグマ、人を食べる時は爪で服を剥いでから食べるそうです。
     
     帯に「映画化!」とありましたが、そんなシーンも含めて本当に映像化できるのか…

     小説として、

     ここまで書いたのなら☆は5つつけないとしょうがない、という読後感の本です。

    13.04.25 二度読みしてしまいした。

  • 再読だが、いつ読んでも「もう二度と読まない」と思うほど恐い。でもどうしてかまた読みたくなってしまう傑作。多分エンターテイメント性が強いんだろう。

  • 雪の北陸旅行に行く車中で、気分を盛り上げようと読みました。
    恐い。新幹線の中で挙動不審になった。
    冬の北海道で、冬眠に失敗した母子羆の食糧確保と食糧にみなされた人間たちの戦い…というか、ヒロイン以外が相手だと圧倒的なワンサイドゲームです。
    パニックものに分類していいかなと思うくらいの羆無双ですが、折々になぜヒグマが冬眠に失敗したのか、なぜこの地にきたのか、なぜ人間を襲い始めたのか…という原因と結果も伏線として作っているので、ミステリーといえばミステリー。

    本文は本当に恐くて、生きたまま人が食べられている感覚を、その食べられている人主観で描いたりとか、グロいけれど筆が力強く、ぐいぐいと引きずり込まれます。
    過去の有名な熊害や熊の習性などにも詳しくて、読むと益々山には行かない!という気分にもなります。

    評価を抑えたのは、ヒロイン補正が強すぎたせいかなあ。前座的に食べられていった人たちがちょっと気の毒です。
    ヒロインが超人な理由も、彼女と同等の知識をもつ人たちが終盤まで生き延びていることも、ちゃんと説明されているので、ご都合主義ってほど違和感はないけど…でもあれだけのスーパーギンコ相手に一人で立ち向かってるのは、少しだけ引っかかった。

    あと、元凶である教授が「自分の死体を熊に食わせてくれ」っていうのがもう、ありえないくらい腹が立った。人間の味を知った熊は殺すしかない、というのを知ってるくせにその発言はないと思う。
    結果的に熊害が起きて人が近寄らなくなることを喜ぶのと、殺される運命の熊を仕立て上げてまで森を守るというのは根本的に違う。
    弟も「恩師の体を熊に食わせるのは忍びない」みたいな理由で食わせなかったけど、それは違うよ。そう言った弟にもがっかりしました。

    同じヒグマ本で「羆嵐」を前に読みましたが、あちらに比べるとこちらの方が、時代が現代である分読みやすさというかキャラクターが好戦的で、私利私欲も入り混じってて軽妙に読めます。
    「羆嵐」は寒さと恐怖と絶望が染み入ってくる感じで、痛ましいが読み進まずにいられない。
    フィクションと事実を題材にした物語の差をまざまざと感じられて、どちらも好きです。

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シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)の作品紹介

マイナス40度も珍しくない極寒の北海道・天塩研究林。そんな土地に立つ小屋に集まった、学者や仲間たち。そこへ雪の中を徘徊する体重350キロ、飢えて凶暴化した手負いの巨大ヒグマ、"シャトゥーン"ギンコが襲いかかる!次第に破壊される小屋。電話も通じない孤立無援の状況下から抜け出すことは出来るのか!?第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作の文庫化。

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